巨匠、陳凱歌監督の映画で助監督を務めるなどし、独特の世界観を表現し続けることで注目を集めている鬼才王超監督がメガホンを取った、男性同士の同性愛をテーマとして描いた中仏合作映画『羅麦を求めて』が中国大陸部で上映されることが認められ、大きな話題となっている。
映画上映に際し、作品の表現や制作内容に強い規制が設けられている中国においてこれまで同性愛を公然と扱った作品が上映されることは認められていなかった。
それだけに異例とも言えるこの事態にネットユーザーの間では大きな反響を呼んでいる。
中国人男性とフランス人男性の同性愛を描いた本作は、チベットとパリがその物語の舞台となっていることでも注目の1つとなっている。
王監督はこれまで、初監督作品の『安陽嬰児(安陽の孤児)』や『幻想曲(ファンタジア)』など、6作品を手掛けており、『羅麦を求めて』は異色の中仏合作映画としてネットを中心に話題になっていた。