特集上映「テン年代の青春映画」  -2016 春編-

明日、3/10に下北沢の映画館=下北沢トリウッドにて「テン年代の青春映画」と題した特集上映が開催される。
上映対象は2010年代に制作された映画で、インディペンデント体制で撮られた作品。
作品ラインナップは、海外からは本年度公開された『イット・フォローズ』で戦慄的な作品を生んだデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督の前作で劇場未公開作品になっている「アメリカン・スリープオーバー」、先日行われた「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」では新作『脱脱脱脱17』が審査員特別賞を受賞したばかりの18歳現役女子高生・松本花奈監督の初長編作『真夏の夢』、俳優としても活躍目覚ましい森岡龍監督のPFFアワード2011エンタテインメント賞にも輝いた『ニュータウンの青春』、第9回田辺・弁慶映画祭の映検審査員賞を受賞した甲斐博和監督『INNOCENT15』等を始め、短編〜長編まで様々な青春映画を上映する。
監督年齢18歳〜43歳という、幅の広いラインナップとなった。
2010年代に生まれた日本と海外の作品を、若者の街・下北沢で体験して欲しい。

『九月の海の子どもたち』(2016年 / 50分)
監督 鯨岡弘識

画像: 『九月の海の子どもたち』 予告編 youtu.be

『九月の海の子どもたち』 予告編

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1993年生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科在籍。大学二年生時、独学で映像制作を始める。2014年、『君は東京が嫌い』が第三回関西学生映画祭グランプリを獲得。2015年、『ごめんねマリモ』が青山フィルメイト2015や第7回下北沢映画祭にノミネートされるなど、継続的に作品を監督している。

【作品概要】
高校からの同級生である男女4人、彼らは1人が留学から帰国したことを機に再び集まることになる。しかし、彼らは各々が持つ悩みに翻弄され、解決策が見出だせていない。なにも判断できないまま、時間は刻一刻と過ぎ去っていくのであった…。現役大学生が描く、22歳のリアルを追求した青春群像劇。
【CAST】越中谷翔子 西村理佐 藤ノ木拓磨 井岡亮 斉藤結女 日高七海 徳永桜介 野仲美穂 野仲恵 佐藤啓也 上石裕己 飯田萌子 岡崎明日香 岡洋子 河野有実 斉藤翔 松原浩平 米山智輝 岸智貴 松坂貴大 善長まりも
【STAFF】監督・撮影・編集/鯨岡弘識 撮影補助/飯田萌子  脚本協力/西村理佐 前田聖来 制作/Flicks 協力 ガモウスタジオ 有限会社 ベビーティアーズ 株式会社 リプロモ

『アメリカン・スリープオーバー』(2010年 / 97分)
監督 デヴィッド・ロバート・ミッチェル

画像: The Myth of the American Sleepover Trailer youtu.be

The Myth of the American Sleepover Trailer

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1974年デトロイト生まれ。高校のときから脚本執筆や映画制作に取り組む。フロリダ州立大学で短篇 “Virgin” (2002)を製作後、映画の編集の仕事をしながら製作した処女長編『アメリカン・スリープオーバー』(2010)でサウス・バイ・サウスウエスト国際映画祭審査員特別賞を受賞など、高い評価を受ける。新作としてホラー映画『イット・フォローズ』 “It Follows” が日本でも公開された。
【作品概要】
デトロイト郊外、夏休み最後の週末。少年は一目惚れした女性を探し、大学生は双子の姉妹の間で揺れ、少女は“楽しいなにか”を追い求める。初めてのキス、言葉では言い表せない恋、そしてパーティ。青春を追いかけている彼らだが、その瞬間もいつかノスタルジーを感じる過去になるのだと気づき始め……。 毎年恒例の「スリープオーバー」(お泊まり会)を舞台に若者たちの夏を輝かしく描いた本作は、監督デヴィッド・ロバート・ミッチェルのデビュー作としてカンヌ国際映画祭批評家週間部門で初上映された。同部門へのエントリーは、アメリカ映画としては実に5年ぶりという快挙であった。

【CAST】クレア・スロマ、マーロン・モートン、アマンダ・バウアー、ブレット・ジェイコブソン
【STAFF】監督・脚本:デヴィッド・ロバート・ミッチェル

【上映協力】株式会社エレファントストーン/Gucchis Free School

『自転車の外へ』(2015年 / 53分)
監督 廣瀬有紀

画像: 映画 自転車の外へ 予告 youtu.be

映画 自転車の外へ 予告

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1992年生まれ、多摩美術大学映像演劇学科在学中。八丈島ロケを敢行した2015年監督作品「自転車の外へ」が第27回東京学生映画祭で入選、撮影作品「ふざけるんじゃねえよ」(清水俊平監督)が第26回東京学生映画祭(グランプリ受賞)、NIPPONconnection(ドイツ)など多数の映画祭で上映され撮影を評価された。
たまふぃるむ2016作品「夜明けの行灯」(佐々木竜彦監督)では撮影を担当している。
【作品概要】 
”フィルムカメラの閃光と拳銃の火花”
主人公・慎太郎の住む世界は狭かった。
自転車での一周は2時間でこと足りるし、自身の父親は同級生・春夫の父親に雇われている。 物理的にも狭い島国での生活に終止符をうったのは、納屋でみつけたフィルムカメラの閃光と拳銃の火花だった。

【CAST】小出水賢一郎、得地和軌、加藤将大、椎名琴音、米倉豪太
【STAFF】監督:廣瀬有紀

『ニュータウンの青春』(2012年 / 95分)
監督 森岡龍

画像: 映画『ニュータウンの青春』予告編 youtu.be

映画『ニュータウンの青春』予告編

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1988年、東京都出身。千葉県浦安市で青春時代を過ごす。多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科卒業。2008年に『つつましき生活』で第 30 回ぴあフィルムフェスティバルに初入選。2010年の第32回PFFでは『硬い恋人』が入選。以降、コンスタントに作品を発表。俳優としては2004年に石井克人監督作品『茶の味』でデビュー。主演作として『君と歩こう』(’05年/石井裕也)、『見えないほどの遠くの空に』(’11/榎本憲男)がある。今作品は初の劇場公開作品である。
【作品概要】
ガランとした街、その中に立ちはだかる巨大なショッピングモール、シャッターを下ろす商店街、夜な夜な街を徘徊する若者達、うるさい原付の走行音。監督・森岡龍にとってそれが育った街のすべてだった。多摩美術大学の卒業制作であるこの作品は、第33回ぴあフィルムフェスティバルにてホリプロ・エンタテイメント賞を受賞し、自主制作としては群を抜いた質の高さと、「青春映画」としての意義を強く感じる瑞々しさが高く評価された。しかし彼はそんな評価をよそに、じれったさや歯がゆさがつきまとう思春期の自分と、その仲間達、育った街から卒業しようと決意した。この作品はいわば彼にとって、青春時代との決別の儀式なのだ。

【CAST】島村和秀 飯田芳 嶺豪一 河井青葉 吉谷彩子 宇野祥平 今村左悶 池田将 松本花奈 前野朋哉 橋本一郎 渡辺大知(黒猫チェルシー) 光石研(友情出演)
【STAFF】脚本・監督:森岡龍

『真夏の夢』(2014年 / 75分)
監督 松本花奈

画像: 映画 「真夏の夢」 予告編 youtu.be

映画 「真夏の夢」 予告編

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1998年生まれの18歳。
「真夏の夢」は初長編監督作。
新作「脱脱脱脱17」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016にて審査員特別賞と観客賞のW受賞。

【作品概要】
漁村の村に暮らす仲良し男子高校生三人組。
彼らの前に、ある日東京から美少女が転校してくる。
彼女に気に入られようと奮闘する三人。しかし彼女にはある秘密があった・・・。
夢かうつつか、一夏の物語。
運命は星が決めるんじゃない。僕たちの想いが決めるんだ!

【CAST】東條 裕輝・宮本 優也・吉田 武揚・寺坂光恵
【STAFF】松本 花奈(監督・脚本・編集)
林 大智(撮影・カラコレ)・小畑智寛(撮影・録音)・川角崇成(録音・空撮)
ジョリー伸志・野島達司(共に監督補佐)

『INNOCENT15』(2015年 / 88分)
監督 甲斐博和

画像: INNOCENT15 trailer youtu.be

INNOCENT15 trailer

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1977年、鹿児島県屋久島生まれ、38歳。私立桐朋学園中等部、高等部と経て、17歳から2年間、チリ、サンチャゴ市で暮らす。大学を卒業後、役者の道へ。2003年に劇団「TOCA」を立ち上げる。独学で製作した初監督作品、「hanafusa」が2006年PFFにて緒方明監督の熱烈な支持を受け、審査員特別賞を受賞。 2007年には、株式会社アプレ主催のWS作品として、「靴が浜温泉コンパニオン控え室」(2007/監督 緒方明)の、緒方監督との共同脚本を手がけ渋谷ユーロスペースにて上映される。
【作品概要】
東京ではないどこかの町。父親である岩崎大道が、実はゲイだと知ってしまった少年、銀(15)。
母親である佐田律子から虐待を受けている少女、成実(15)。大道の恋人である菊池の愛情。
佐田律子の恋人あっくんの暴力。銀の同級生だが学校には行かずにブラブラしているミンやユウキ。
不器用な人間たちの日常と激情の狭間で、無垢で無知な15歳の銀と成実が垣間見る、ある愛の行方。
第9回田辺・弁慶映画祭映検審査員賞受賞。今夏、テアトル新宿セレクション上映を控える。

【CAST】萩原利久 小川紗良 /山本剛史/本多章一/木村知貴/宮地真緒/影山樹生弥/中村圭太郎/信國輝彦/久保陽香
【STAFF】監督:甲斐博和  撮影/本杉淳悟 照明/伊藤貴哉 録音/内田達也 VE/桜田公一 整音/根本飛鳥 カラリスト/玉田詠空 音楽/岡田太郎 TEYO 助監督/山之内優 制作進行/岩切一空 磯野龍紀 ヘアメイク/MAMI 川元麻衣 蓼沼仁美 スタイリスト/部坂尚吾 スチール/松井良寛

『バトン』 (2015年 / 9分)
監督 奥山大史

画像: http://shimokita-nite.jimdo.com

http://shimokita-nite.jimdo.com

1996年東京都出身。高校生の頃から自主制作で映画を撮り始める。「GRADUATION PARTY!!!!!」(14年/監督・脚本)が第一回京都国際映画祭にてクリエイターズファクトリー優秀賞受賞。「白鳥が笑う」」(15年/監督・脚本)が第7回沖縄国際映画祭、10代の映画祭で上映される。「上京を前に」(15年/監督・脚本・主演)で第13回NHKミニミニ映像大賞30秒部門準グランプリ受賞。
【作品概要】
2015年2月に誕生した、小川智之氏が率いる音楽ユニットSpecocoのMVとして制作。
翔太は、ごく普通の高校生。友達となんとなく初めたバンドでドラムを叩いている。翔太の幼馴染みの勇希は、高校には進まず先に社会に出た。理由は、翔太も知らない。そんな勇希を翔太は内心見下していたが、今ではやけに大人に見える。翔太の中にある鬱積感と行き場のない情熱は、現実か夢かもわからない所で昇華される。音楽が流れ始めると一気に話が進んでいく、新たな形のショートムービー。

【CAST】篠田諒  吉成将
【STAFF】脚本・監督・編集:奥山大史 撮影:根岸憲一 プロデューサー:片野真希
助監督:千葉雛子 制作進行:杉本ひかる

上映プログラム・トークゲスト情報
日程:3/10 (木)
開場時間:午前9時30分〜

各回上映後、トークショーを予定
各回、Dプログラム以外は途中休憩5分あり。

Aプログラム (10:00〜12:45) 147分  
『九月の海の子どもたち』 監督 鯨岡弘識(2016年 / 50分)
『アメリカン・スリープオーバー』 監督 デヴィッド・ロバート・ミッチェル(2010年 / 97分)    
トークゲスト: 鯨岡弘識 監督、井岡亮、徳永桜介 西村理佐、斉藤結女(予定)

Bプログラム (13:00〜15:50)  148分  
『自転車の外へ』  監督 廣瀬有紀(2015年 / 53分)
『ニュータウンの青春』 監督 森岡龍 (2012年 / 95分)      

トークゲスト:廣瀬有紀 監督

Cプログラム(16:10〜19:15)  163分  
『真夏の夢』 監督 松本花奈 (2014年 / 75分)
『INNOCENT15』 監督 甲斐博和 (2015年 / 88分)     

トークゲスト:松本花奈 監督、 甲斐博和 監督、小川紗良、萩原利久 (予定)

Dプログラム (19:35〜21:35) 106分
『バトン』 監督 奥山大史 (2015年 / 9分)
『アメリカン・スリープオーバー』 監督 デヴィッド・ロバート・ミッチェル(2010年 / 97分)   
トークゲスト:戸田彬弘(映画監督・演出家)

チケット前売り:¥1,000 / 当日:¥1,500 (1プログラムの料金) 
前売りご購入はこちらから
https://tixee.tv/feature/shimokita-nite

<ご注意事項>
・全席自由席、1プログラムごとの入れ替え制です。
・各プログラムは、当日の朝9時半〜劇場窓口で入場整理券を引き換え開始します。
・前売り券をご購入の方でも、入場整理券をお引き換え頂かないと、ご入場出来ませんのでご了承下さい(満席の場合は、当日窓口でのみ払い戻し致します)

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