1969年、映画監督ロマン・ポランスキーの妻で当時、妊娠中だった女優のシャロン・テートを殺害したことで知られるカルト指導者のチャールズ・マンソンとの電話の通話音声をベースにアニメーション作家のリア・ショアが作った幻想的なショート・アニメをSight and sound誌が取り上げています。
マンソンの声を聞きながら、アニメを観ていると、まるでチャールズ・マンソンの頭の中を覗き見ているかのような薄気味悪い気分にさせられます。
チャールズ・マンソンは、現在81歳で終身刑の身。当時、カルト指導者として、若者たちを集め、狂信的なマンソン・ファミリーを形成し、10人以上の残虐な殺人事件に関与していると云われています。ロック・アーティスト、マリリン・マンソンが悪の象徴として、自らの名に冠したり、ザ・ビートルズの「ホワイトアルバム」に収められている楽曲「ヘルター・スケルター」を元々、無名の音楽家でもあったマンソンは、ハルマゲドンの予言と勝手に解釈したり、サブ・カルチャーとの接点で語られることの多い暴力と狂気の象徴的存在でした。