「ファッションはシネマから盗め」vol1
イデス・ヘッドからはじめましょう
ハリウッド映画を代表するコスチュームデザイナーの、イデス・ヘッドの話から始めましょう。
彼女は苦学してフランス語の教師になり、夜はアートスクールで学び、1938年に映画のチーフデザイナーとなります。
そしてヒッチコックに認められ、そのほとんどの衣装を担当します。
代表作は数多くあり、「陽の当たる場所」51年 、「ローマの休日」53年 、「スティング」73年、などです。
ノミネートされること8回目にして、初めての男性コスチュームで、オスカーを獲得しました。
その他にも「女相続人」「イヴの総て」「麗しのサブリナ」等々の衣装を担当しています。
今回は「麗しのサブリナ」「ローマの休日」のファッションをご覧下さいーー。
「ローマの休日」
アン王女から、普通の女性として青春を謳歌する束の間の幸せ!
シンプルなブラウスをオープンして、袖をロールアップし、ネックにスカーフで、堅物のお嬢さんから、現代のアクティブなキュートな女の子に、、、。
「麗しのサブリナ」
皆さんご存知のサブリナパンツです。
パリ留学から戻ってきて、田舎の少女からすっかり大人の女性に脱皮して、
エレガントなパリジェンヌとなったオードリー。
片想いのきみを待ち焦がれるオードリー。
豪華な刺繍を施した、ラグジュアリーなイヴニングです。
パリから故郷に戻り、駅で迎えの車を待ってるスタイル、流石ジバンシィ、、、。
スーツに帽子ロンググローブがエレガント!
プロフィールスタイリスト
濱里 ルカ Luca Hamasato スタイリスト。
独特の心眼美で、「家庭画報」の表紙をはじめ雑誌、ファッションショー、TVコマーシャルなどのファッションの第一線で活躍。女優やタレント、文化人等のスタイリングを数多く手がけてきた。
また、日本文化においては、自身も幼少の頃、仕舞いを習い、茶道、着物にも造詣が深く、キャリアを積んだならではのセンスでインテリアコーディネイト、ファッションから健康に至るまでのセミナー講師など多彩に活躍中。プライベートでは、モロッコにて開催される世界唯一の女性だけの国際ラリーに日本人として参加して完走した。