ヴィスコンティの極めた美学を代表する2本の映画が”YEBISU GARDEN CINEMA”で上映されることがわかった。
一本はバート・ランカスター、アラン・ドロン、クラウディア・カルディナーレらの名演で、シチリアの名門貴族の栄華と終焉を圧倒的なスケールで描いた『山猫』。
2010年に、マーティン・スコセッシが設立したザ・フィルム・ファンデーションが1万2千時間をかけて褪色したフィルムを復元。今回の上映は初の4K素材になるという。
音楽には、ニーノ・ロータが参加し、第16回カンヌ国際映画祭ではパルム・ドールを受賞している作品。
もう、一本がヘルムート・バーガーが退廃的な美しさで魅せる、ヴィスコンティの傑作として人気の高い作品で『地獄に堕ちた勇者ども』『ベニスに死す』と並ぶ「ドイツ三部作」の最終作となる『ルートヴィヒ』。
共演は、ロミー・シュナイダー、 トレヴァー・ハワード、シルヴァーナ・マンガーノなど。
バイエルン王ルートヴィヒ2世の即位から死までを史実に沿った形で描く歴史大作で、孤独な王となるルートヴィヒII世の狂気を描いた作品である。デジタルリマスター版での初上映となる。