映画『パディントン(原題: Paddington)』

1958年に第1作が出版されて以降、世界40カ国以上で翻訳され、3500万部以上を売り上げるイギリス、マイケル・ボンドの児童文学「くまのパディントン」を実写映画化。

画像: 映画『パディントン(原題: Paddington)』

見知らぬ国にやって来たクマが親切な家族と出会い、“パディントン”と名付けられて新しい冒険に乗り出す姿を映す。
『ハリー・ポッター』シリーズなどのプロデューサー、デヴィッド・ハイマンが製作を手掛け、『追憶と、踊りながら』『007』シリーズなどのベン・ウィショーがパディントンの声を担当。ヒュー・ボネヴィルやニコール・キッドマン、サリー・ホーキンスらが出演。キュートな主人公の活躍が老若男女の心をわしづかみにする。

わーお、もうCG云々のレベルではなく、作品として素晴らしいんだよね。笑いも冒険も感動も幸せもたっぷり、ほっこりのエンターテインメント作品だ。
多人種なロンドンだから、喋るクマにもみんな普通に親切なんだよなあと思いきや、ベン・ウィショーの功績か、クマが生きてるっていうか、何の違和感もなくそこにいるっていうか、そのせいで観てるボクらもいつしか違和感なく引き込まれてるんだよね。難民とか、異文化とか、差別とか、そういった普遍的なテーマもしっかり盛り込んであってね。ファミリーものとしても良くできてるし、子供たちには大切なことを教えてくれるし、倦怠気味なカップルや会話の減った親子には何かしらのキッカケになるだろうし…。

演出も素晴らしく、すべてのカットや画面作りも凝ってるの。歴史を感じるロンドンの景観も素敵。何より家の内装、家具や小道具はこだわってて可愛らしい。
サリー・ホーキンスの衣裳はイチイチかわいくてキュート。いくつかのオマージュがあるんだけれど、テーマ曲といい、アクションシーンといい、ニコール・キッドマンが『ミッション・インポッシブル』オマージュな感じには吹き出したね。元夫婦だものね。とにかく楽しそうに演じてて観てるボクらも楽しくなった。ちょっとおっぱいが大き過ぎてボク的には残念…。
子供向け? と侮るなかれ、パディントンの勇気、明るさ、紳士さには、大人も心を動かされるはず。清らかな心を失ってるはずのボクも観後は満面の笑みで劇場を後にしたもの(笑)。
ユーモアや優しさにも溢れる傑作。松坂桃李の吹替も評判良いみたいなので、吹替も見ようかな。

シネフィル編集部 あまぴぃ

映画『パディントン』予告編

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