小泉今日子と二階堂ふみが母娘役でW主演する映画『ふきげんな過去』のメインビジュアルが公開された。公開日は6月25日である。

舞台となる食堂・蓮月庵を背景にしたヴィジュアルは題名通り不機嫌そうな表情を浮かべる二階堂ふみが印象的である。一方の小泉今日子は自由奔放そうな母親像のようだ。奥行きがある"映画らしい"美しいデザインのヴィジュアルとともに、イラストに注目すると傘とアイスとワニ・・・それらがどう関わってくるのかも気になる。

公式ホームページのそれぞれのコメントから小泉は「宝島をめざす夏休みの冒険のような物語で、私はファンタジー映画かもしれないと思っています」と作品の印象について語る。
二階堂は、「遠い耳鳴りのような感覚になるキャラクターと歪みと心地よさが混合する不思議な現場でした」と現場の印象を伝えた。
また、共演する高良健吾もコメントしているが、「今回自分が呼んでもらった役は、とにかく不思議な居方でした。 演る前までとにかく迷って、 演る時にはなにも疑わずとにかく真面目にやりました。」との気になるコメントを残している。

脚本・監督の前田司郎は以下のようにコメントした。

過去と未来、正気と狂気、此岸と彼岸、そして生と死や全ての交わらないものを、 ぐちゃぐちゃに混ぜるためには爆弾が必要な気がすると、 そんなことを考えながら作った映画です。 この映画が人を傷つけない爆弾であれたらと思います。

爆弾という比喩を用いて、一つの布石となるような映画であることを伝える。前田司郎監督は沖田修一監督の「横道世之介(2012年)」では脚本を手掛け、「ピンポン」以来のタッグとなる井浦新と窪塚洋介が共演した脱「ジ、エクストリーム、スキヤキ(2013年)」で原作・脚本・監督を務めていた。人間ドラマを心地よいテンポで繊細に描き切る監督のように感じる。「ふきげんな過去」における母と娘、それぞれの想いとそこにワニがどう関係してくるかは見ものだ。

あらすじ

北品川の食堂・蓮月庵で暮らす高校生の果子(二階堂)は、毎日を死ぬほどつまらなく感じている。そこから抜け出すこともできず、ただ夏を過ごしていた彼女の前に、18年前に死んだはずの伯母・未来子(小泉)が現れた。そして、果子に自分が本当の母親だと告げる。未来子の出現で、退屈に終わるはずだった果子の夏に眩い光が差し込んでいく。
 

画像: - (C) 2016「ふきげんな過去」製作委員会

- (C) 2016「ふきげんな過去」製作委員会

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