現在開催中のロッテルダム国際映画祭。
ここで、若い監督によりHivosタイガー・アワードコンペティション2016のために選択された8作品のなかで注目されている作品の一つに、映像作家のフィオナ・タンの初の一般映画『HISTORY'S FUTURE』があります。
フィオナ・タンは、2014年日本でも写真美術館で大掛かりな展覧会が開催され、話題になりました。
フィオナ・タンは、しばしば古い記録フィルムや写真を素材とし、ときにドキュメンタリーとフィクションとの間を往還しながら、集団や個人における文化的差異がいかに記録され、また人々の記憶に留められてきたかを繊細に問いかける作品で国際的な評価を得てきました。静止写真、フィルム、ヴィデオ、ディジタルヴィデオといった異なるメディアを用いながら、常にその作品に通底しているのは、見るもの・見られるものが交錯する視線のポリティクス(政治性)や、表象することの不可能性を前にしたもどかしさ、そして、その不可能性を引き受けつつ、それでも映像だからこそ伝え得ることへの希求です。本展では、大きな注目を集めた2009年ヴェネチア・ビエンナーレ オランダ館出品作や、その後の作家の新たな展開を含めた新旧の代表作を通じて、写真と映像の本質に迫る問いを詩的かつ批評的に投げかけるフィオナ・タンの世界をご紹介します。
(写真美術館 展覧会紹介文)
そんな、彼女の初めての一般映画だけに、期待がかかります
フィオナ・タンは、記憶、時間、歴史と視覚の役割の探求が重要視した、巧みな細工を施したビデオや映画で表現して知られています。
彼女のアーティストとしての活動は、映画やビデオインスタレーションで、過去10年間ですでに国際的な評価を得ており、世界中で展示されています。テート・モダン、アムステルダム市立近代美術館、Schaulager(バーゼル)、ニューミュージアム(ニューヨーク)やポンピドゥー・センター(パリ)など、多くの国際的な公共および民間のコレクションで上映されてきました。
今回の『HISTORY'S FUTURE』はヨーロッパのさまざまな乱流を通じて、気づいていく"人間オデッセイ"です。
今回の映像では、主演の男性が、自分自身の記憶を失った後に、ヨーロッパを通じてさまよいます。
彼は彼自身の新しいアイデンティティを探しをおこなっていく物語です。
映画史の未来を描く、オランダの映画監督フィオナ・タンは、プレミア上映でも会場ではなく、電子メールでのインタビューに答え、
「アイデアは、私が後に来た金融危機とすべてのものによって引き起こされた現実から生まれた。
実際に2008年から、ゆっくりと成長してきた、私は自分自身に尋ねる?私たちは、この時代の終わりであると、そうであれば---」
フェスティバルディレクター ベロバイエルは「私はフィオナ・タンの歴史の未来を、こうしてcinematographically 強いフィルムの世界初演を提示できるようになる、ということに特に満足しています。映像作家として活躍し、はっきりとしたユニークな方法で、この作品は素晴らしい魅力的な映画にしています。」
2013年にこの映画プロジェクトは、著名な映画評論家ジョナサン・ロムニーと書かれたタンの脚本で、シネマート、フェスティバルの共同制作市場に参加しました。
マーク・オハロラン(カルバリー)、ドニ・ラヴァン(ホーリー・モーターズ、BEAU TRAVAIL)とヨハンナ・テア・ステーゲ(SPOORLOOS、TIRZA)などの役者が参加しています。
まもなく、北海道で展覧会開催決定!!!
日程2016年03月12日(土)〜2016年03月13日(日)
時間13:30(開場13:00)
入場料
無料 無料
先着230名
アクセス
北海道立近代美術館 講堂
札幌市中央区北1条西17丁目
◎地下鉄 東西線 西18丁目駅 出口4 徒歩5分
お問合せ
011-644-6881