映画『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE(原題: The Peanuts Movie)』
世界中で愛されるスヌーピーやチャーリー・ブラウンなど、チャールズ・M・シュルツによる名作コミック「ピーナッツ」のキャラクターたちを初の3DCGでアニメーション映画化。
スヌーピーやチャーリー・ブラウン、その仲間たちが繰り広げる愉快な日常が描かれる。製作は『アイス・エイジ』シリーズなどで知られるブルー・スカイ・スタジオ、監督は『ホートン ふしぎな世界のダレダーレ』『アイス・エイジ 4 パイレーツ大冒険』などのスティーヴ・マーティノが務め、『アナと雪の女王』などのクリストフ・ベックが音楽を担当。脚本にはチャールズ・M・シュルツの息子クレイグ・シュルツが参加している。日本語吹替版は、鈴木福、芦田愛菜、小林星蘭、谷花音ら豪華子役陣が声優として参加。CGでリアルに再現されたスヌーピーの毛並みのモフモフ感にも注目。
おお、製作陣の原作ラブをそこかしこに感じ、慣れ親しんだキャラたちに童心に戻って楽しめる作品だ。家族連れや女性客でソコソコ混んでる劇場で1人で観た45歳のオッサン、ボクをまずは褒めたい。
オープニングの20世紀FOXのファンファーレがシュローダーのピアノでさ。もうワクワクだよ。
お馴染みの「ピーナッツ」ネタ満載、テンポ良く進んでいくストーリー、諦めなければ願いは叶うという真っ直ぐなテーマ、ほのぼの&シニカルでクド過ぎないそれぞれのエピソード…と嬉しくて楽しい。3DCGは原作のタッチそのままなところに好感。
スヌーピーの毛並み、ウッドストックの羽毛、サリーの前髪など細部にわたり細かく丁寧に作り込んでいるのはお見事。そこに手書きの吹き出しなどのコミック的表現とか、ベタな効果音とかってのも良いんだよね〜。
何をやってもうまくいかないチャーリー・ブラウンには共感しきり、周りの友達も温かくて優しくて爽やか。先生の声も懐かしい。途中スヌーピーの冒険活劇(?)飛行機活劇(?)戦争物語(?)は爽快感ありつつ、繋ぎとしても良いね。エンドロールで絢香が歌う日本版主題歌「A Song For You」…。曲は良いんだけどね…余韻に浸るには邪魔なのよね…。ユニークでカワイイ、冬にピッタリのほのぼのポカポカな作品。
シネフィル編集部 あまぴぃ