アメリカの第88回アカデミー賞の演技部門の候補者20人が2年連続で全員白人だったことが大きな波紋を呼んでいる。
黒人の映画監督スパイク・リー氏が2月28日の授賞式を欠席する意向を表明した。彼は2015年のアカデミー賞で名誉賞を受賞していた。
人種差別のためのスピーチが有名であろうキング牧師の誕生日にちなんだ休日である1月18日、彼はInstagramでキング牧師の写真にコメントを添えた。
"俳優部門の候補20人全員が、2年連続で白人だということはあり得るのだろうか。 他の部門は言うまでもない。2年間のうちに白人俳優40人というのは、そっけないものだ。私たちは演技ができないというのか。"
現在公開中の『グローリー /明日への行進』にてキング牧師を演じるデヴィッド・オイェロウォも心中を激白
彼は大変ショックを受けているようだ。新しいナイチンゲールを提示するような形で演じきった彼にオスカーが与えられないことに同作にて製作総指揮のブラッド・ピットも怒りを隠せない。2007年に脚本を読んでから7年の歳月をこの役のために捧げてきた。知識にしても、肉体改造にしてもキング牧師を演じることの意味を考えながら鍛錬してきた彼はその想いと同調しながら、今回の結果に異論を唱える。
その他にも多くの方がこの違和感に訴えかけている
俳優ウィル・スミスの妻の黒人女優ジェイダ・ピンケット・スミスさんも同日、Facebookのビデオメッセージでボイコットを訴えた。
バスケットボールの元スター選手、マジック・ジョンソンさんも「アカデミー賞が多様性を失っていることに失望した」とツイートしている。