映画『人生の約束』

富山県射水市で江戸時代から続く「新湊曳山まつり」を題材に、テレビドラマ『池中玄太』シリーズをはじめ『新宿鮫』シリーズなど数々の名作ドラマを手掛けてきたテレビ界の巨匠・石橋冠が演出経験55年、78歳を迎えて映画初監督を果たしたヒューマンドラマ。

画像: 映画『人生の約束』

仕事一筋で会社を大きくすることだけに尽力してきた男が親友の故郷・富山県新湊を訪れ、親友が死の直前まで参加を切望していた新湊曳山まつりに関わり、住民たちと触れ合ううちに再生していく様を描く。
主演は竹野内豊、共演には江口洋介、西田敏行、ビートたけし、立川志の輔、柄本明、松坂桃李、優香、小池栄子、美保純、市川実日子、室井滋ら豪華キャストが集結。

じんわり泣けますなあ。ボクの心のヒダに沁み込んできますなあ。良い作品ですなあ。「人は失ってみて初めて気付くことばっかりだなあ」。ボクもそんなのばっかりですけどね…。まあその言葉が心に響いたね…。仕事一筋で冷徹だった主人公の価値観が変わっていく過程は感動的だった。

丁寧な演出が効くんだよね。江戸時代から続く「新湊曳山まつり」を契機にみんなが確執やわだかまりを越えて“繋がる”姿に胸が熱くなったよ。人と人との“繋がり”が希薄になってきている時代だからこそ、監督が伝えたかっただろう“繋がる”ということの想いがギュッて詰まってるんだと思う。

主演の竹野内豊も物語が進んでいくうちに戸惑い、変わろうとする様や切なげな瞳にグッと来たね。新人女優の高橋ひかるの演技もすごく良かったと思う。富山湾や北アルプスの絶景も素晴らしいね。方言も心地良かった。ラスト、祭シーンは圧巻で神輿を担ぎ上げる場面には感動したよ。

間違っても、失敗しても、大切なことに気付くことができればいつでもやり直せる。やっぱり1度、踊り場に立って失くす前に気付かないといけないんだなあと思わせてくれる作品。

シネフィル編集部 あまぴぃ

『人生の約束』新予告

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