映画『ディーン、君がいた瞬間(とき)(原題: Life)』
ハリウッドの伝説的スターであるジェームズ・ディーンとLIFE誌の天才写真家デニス・ストックとの若き日の2週間にわたる旅と友情を描いた青春ドラマ。
初主演作『エデンの東』の試写を観たデニスがジェームズ・ディーンに密着し、刺激を受け合い友情を築き、歴史に残る写真が生まれる瞬間を映す。
『誰よりも狙われた男』などの監督兼写真家のアントン・コービンがメガホンを取り、ジェームズ・ディーンが一番輝いていた瞬間を写真家デニスの視点からリアルに描き出す。ジェームズ・ディーンを『アメイジング・スパイダーマン2』『クロニクル』などのデイン・デハーン、デニスを『トワイライト』シリーズなどのロバート・パティンソンが演じる。
才能ある若者たちの奇跡的な出会いに驚かされる。
えー!? もう没後60年ですって!? もちろんボクは映画や写真でしか彼を知らないんだけどさ…。笑顔といい、印象的な声の高さといい、肩をすぼめる仕草といい、似てないんだけどさ、デイン・デハーンがジェームズ・ディーンにしか見えなかった。素晴らしい演技だろう。
監督自身がフォトグラファーということもあって、実はデニス・ストックの物語なんだよね。おまけに画作りというか、構図がすごく良いんだよね。あと音楽も。
物語は淡々と進んでいくのでメリハリは少ないけれど、ジェームズ・ディーンのセリフがイチイチ格好良かったり、写真に真摯に向き合う姿勢には感動したよ。
デニス・ストックとジェームズ・ディーンの心が通い合っていくところとか、駆け引きとか、被写体とカメラマンとの微妙な距離感みたいなものとかもすごくリアルで良かった。
この『エデンの東』で世界中に知られて、その後 2本に出演して自動車事故で帰らぬ人に…。血の通った1人の若者だったんだなあと。そんなジェームズ・ディーンが観られる作品。
シネフィル編集部 あまぴぃ