映画『杉原千畝 スギハラチウネ』

第2次世界大戦時、リトアニア領事代理として日本政府に背く形でナチスに迫害された多くのユダヤ難民にビザを発給して救いの手を差し伸べ、「日本のシンドラー」とも呼ばれた外交官・杉原千畝の波乱に満ちた半生を唐沢寿明主演で描いたドラマ。

画像: 映画『杉原千畝 スギハラチウネ』

世界情勢が混乱を極める中、諜報外交官として日本にさまざまな情報を送ってきた杉原を唐沢寿明が演じ、彼を支える妻に小雪が扮する他、日本、ポーランドの実力派俳優が集結。『サイドウェイズ』などハリウッドと日本の双方で数々の大作に携わってきたチェリン・グラック監督がメガホンを取り、国際色豊かなスタッフ、キャストをまとめ上げた。

杉原千畝の勇気や優しさ、強い心に感動したよ。
強い信念や行動力、そして心情が細かく丁寧に描かれてる。リトアニアの日本領事という微妙な立ち位置、かつ欧州から見た第2次世界大戦というのは興味深かった。
前半はテンポ良く、139分もアッという間かと思いきや、ヴィザ発給後から途端に流れが悪いような…。特に杉原千畝がヴィザに粛々と手書きで署名するシーンで彼の思いや苦労を想像したように、セリフなどでの無駄な説明を極力排除した演出はボクら観客に想像の余地を残してくれていて好感。だが、平凡というか、淡々というか、物足りない印象も…。唐沢寿明はほぼ英語で演じ切って素晴らしかった。小雪は小雪らしくて良かった。ファッションショーみたいでね。

ラスト、子供たちの短いセリフは印象深かったなあ。全体を見渡して戦況を正しく分析できた諜報外交官だからだろうけれど、あの時代に自分の判断で行動した日本人の信念には感動した。
伝記モノの感動作というよりは、戦争映画であり、スパイ映画でもあるといった感じかな。どうせなら諜報合戦や本国との騙し合いも楽しみたかったくらい。なんちって。
文科省推薦にしても良いんじゃないかしらね。

シネフィル編集部 あまぴぃ

「杉原千畝 スギハラチウネ」予告

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