デジタル修復された、小津フィルム。
2013年ベルリン映画祭での『東京物語』同年、カンヌ映画祭での『秋刀魚の味』そして、ジャパンプレミアの上映となる『晩春』と小津安二郎の名作三本が、スクリーンに甦る一週間。
2015年11月21日〜27日東劇にて開催されます。
世界が称賛の小津作品を、先端のデジタル技術で修復。
ワールドプレミアが行われた海外映画祭でも高く評価されました。
この度、東劇にて、美しくよみがえった名作をスクリーンでご覧ください。

晩春     ジャパンプレミア

画像: http://filmex.net/2010/sp2-09.html

http://filmex.net/2010/sp2-09.html

晩春(予告)

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1949年/モノクロ/108分
監督:小津安二郎 原作:広津和郎
脚本:野田高梧、小津安二郎
出演:笠智衆、原節子、月丘夢路、杉村春子
娘と二人で暮らす大学教授は、娘を結婚させるため自らも結婚すると偽るが…。
父娘の愛情を描いた傑作であり、稀代の名女優・原節子の小津映画初主演作。

黒澤明、溝口健二と並び日本を代表する巨匠・小津安二郎の名作。父と娘の互いを思いや­る気持ちが胸を打つファミリードラマ―――
妻を亡くした曾宮周吉は娘・紀子と2人暮らし。婚期を逃がしかけているひとり娘に、父­親の不便を考えて嫁がないのではと周吉は心配しきり。そんなある日、紀子は周囲からの­勧めで見合いをすることに。やがて、縁談がまとまると、周吉は淋しい思いにかられるの­だった......。
本作で、平凡な家庭の日常を淡々と映しだす小津監督のスタイルが確立された。
※バリアフリー上映 11/21(土)11:00の回
(聴覚障がい者向け日本語字幕付き上映)第16回東京フィルメックス連動企画

東京物語 2013年ベルリン国際映画祭 クラシック部門・ワールドプレミア上映

東京物語 ニューデジタルリマスター(予告)

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1953年/モノクロ/135分
監督:小津安二郎
脚本:野田高梧、小津安二郎
出演:笠智衆、東山千栄子、原節子、杉村春子
田舎から都会に住む子供たちを訪ねてきた老夫婦を軸に、戦後日本における家族の崩壊を描いた世界No.1映画にも選ばれた小津監督代表作。

年老いた親が成長した子供たちを訪ねて親子の情愛を確認しあうという題材だが、小津の­手にかかるとどうなるかを示す傑作。何気ない言動が教える各人の生活、思いがけない心­情の吐露と発見。そして何事もなかったような人生の悲哀と深淵が見事に描かれている。
尾道に住む老夫婦、周吉ととみが東京で暮らす子供達を訪れるために上京する。子供達は­久しぶりの再会で二人を歓迎するが、それぞれ家庭の都合もあり、構ってばかりはいられ­ない。
結局、戦死した次男の嫁、紀子が二人の世話をすることになる。老夫婦は子供達が­すっかり変わってしまったことに気づくのであった......。
ラスト近く、ひとり残された夫が、静かに海を見つめているシーンが印象的。人間の孤独­感、死生観といったテーマをとりこんだ味わい深い名作。
(c)1953 松竹株式会社

秋刀魚の味 2013年カンヌ国際映画祭 クラシック部門・ワールドプレミア上映

秋刀魚の味 ニューデジタルリマスター(予告)

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1962年/カラー/113分
監督:小津安二郎
脚本:野田高梧、小津安二郎
出演:岩下志麻、笠智衆、佐田啓二、岡田茉莉子、岸田今日子
喜劇的に描いた小津安二郎監督の遺作。

平山は妻に先立たれ、家事一切を娘の路子に頼っていた。同窓会に出席した平山は、酩酊­した恩師を送っていく。そこで会ったのは、やもめの父の世話に追われ、婚期を逃がした­恩師の娘。平山は路子の縁談を真剣に考えるようになる......。
結婚を巡る父と娘の関係という小津映画定番のテーマを柱に、老いてゆく者の孤独を際立­たせている。本作の構想を練っていた1962年2月に最愛の母を失った小津監督の、老­いることへの悲しみがここに投影されている。
(c)1962 松竹株式会社

11月21日より27日まで連日東劇にて上映

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