生頼 範義氏(おおらい・のりよし=イラストレーター)27日午前11時35分、肺炎のため宮崎県国富町の病院で死去、79歳。
昭和55(1980)年にハリウッド映画「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」の国際版ポスターを担当し、世界からも注目された。他にも平成の「ゴジラ」シリーズ「日本沈没」などの映画ポスターや、ゲームソフトのパッケージ画や多くの書籍の装丁を多数手がけた。
1935(昭和10)年兵庫県明石市に生まれる
1957(昭和32)年3月 東京芸術大学美術学部油画科中退
1962(昭和37)年より、書籍の装画や挿絵、新聞広告のカットの制作を始める
1973(昭和48)年3月、東京から妻康子の郷里宮崎市に転居、翌年現住所にアトリエを構える。
1973年(昭和48)の東宝映画「日本沈没」(森谷司郎監督版)等のポスター原画を手がける。
1980(昭和55)年アメリカ映画「スターウォーズ/帝国の逆襲」の国際版ポスターを手がけ、
これにより日本SF大会において星雲賞(アート部門)を受賞する
1981(昭和56)年 宮崎市青木画廊において画家として「生賴範義個展」を開催
「スターウォーズ・帝国の逆襲」の国際版ポスターが契機となり、
日本国内はもとより、海外からのイラスト制作の依頼が急増。
書籍や映画のポスターだけでなく、商業用ポスター、ゲームソフト、プラモデルやレコード等、
1980年代から2010年頃まで様々なメディアにおけるイラストを提供。
以後も1984(昭和59)年映画「ゴジラ」のポスター(以後のシリーズ8作も)、
1985(昭和60)年「グーニーズ」1988(昭和63)年より
コンピューターゲーム「信長の野望」のパッケージイラスト、
2006(平成18)年映画「日本沈没」(樋口真嗣監督版)のポスターなど、
発表の場は多岐にわたっている。