【訃報】昭和を代表する俳優・渡哲也さん死去-日活の黄金期のアクションスターとして活躍後、TVや歌手として活躍。

2020年（令和2年）8月10日午後6時30分、肺炎のため死去。78歳だった。

1965年（昭和40年）3月『あばれ騎士道』で宍戸錠とのW主演でデビューし、その後多くの映画に出演し、日活の黄金期のアクションスターとして活躍。
日活のロマンポルノなどの路線変更から退社し、映画会社数社から引き合いがあるものの石原裕次郎への尊敬の念などから、借金で倒産寸前の石原プロモーションへ入社。
「くちなしの花」など大ヒット曲を持ち歌手としても活躍するとともに、東映作品などの出演を果たし深作欣二監督の作品などに出演。
石原プロは会社再建と経営安定のため、70年代半ばにはテレビドラマへ本格進出し、「大都会」シリーズや、続いて主演した「西部警察」など大ヒットとなりシリーズ化していく。
故石原裕次郎さんと石原プロを支えた昭和の大俳優だった。

日活時代、東映での代表的な映画作品の予告をご紹介して、ご冥福をお祈り申し上げます。

R.I.P.

『東京流れ者』1966年

監督は、鈴木清順。脚本は川内康範、美術は木村威夫。
出演は、渡の他に松原智恵子、川地民夫、二谷英明など。
海外でDVD化されており、鈴木清順監督の初期の代表作として、今でも各国で、上映されている。

『愛と死の記録』1966年

吉永小百合との初共演作。今作で渡哲也が第17回ブルーリボン賞新人賞を受賞。
監督は蔵原惟繕。

『嵐を呼ぶ男』1966 年

石原裕次郎の大ヒット作を、主演に渡哲也に迎えリメイク。
監督は舛田利雄。主演の渡哲也のほか、芦川 いずみ、梶芽衣子、藤竜也などが出演。

『無頼より 大幹部』1968年

日活時代の代表作となった渡哲也の無頼シリーズの第1作。
出演は、松原智恵子、川地民夫、待田京介、浜田光夫など。
監督は、舛田利雄。

『仁義の墓場』1975年

渡哲也の東映作品初出演、初主演作。東映の実録ヤクザ路線映画。
監督は、「実録ヤクザ映画」ブームの先鞭を切った深作欣二。
出演は、梅宮辰夫、多岐川裕美、芹明香など。

『やくざの墓場 くちなしの花』1976年

渡哲也が今作で、第19回ブルーリボン賞主演男優賞
監督は、深作欣二。出演は、梶芽衣子、矢吹二朗、川谷拓三、室田日出男、藤岡琢也、梅宮辰夫など
主役を演じた渡哲也の大ヒット曲「くちなしの花」は、予告編でも挿入されています。

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