ディズニーの人気アトラクションとして知られる『タワー・オブ・テラー』が映画化されることになった。過去にもテレビ映画『ホーンテッド・ホテル』(1997)として一度映像化されたことのある『タワー・オブ・テラー』。もともと、このアトラクションは、ストーリーがしっかりできており、今後は、映画とアトラクションを最初から考えていく事も、でてくるのでは---。
高級ホテルのエレベーターに乗った5人が雷が落ちたことがきっかけで消えてしまうというストーリーをそのまま使う事になるようだ。
映画『ビッグ・フィッシュ』を手掛けた脚本家ジョン・オーガストがプロデュースを務め、『チェンジリング』で知られるエグゼクティブ・プロデューサー、ジェームズ・ウィテカーとタッグを組むことになる。
バックグラウンドストーリーも紹介されるアトラクション紹介動画(日本と海外ではストーリーが違うようですが---)
大富豪のハリソン・ハイタワー三世は、世界中から様々な骨董品などを収集したりしていた。
1899年、彼はコンゴ川流域に住むムトゥンドゥ族から、呪いの偶像だと言われている「シリキ・ウトゥンドゥ」を手に入れる(実際は強奪したものらしい)。
そのシリキ・ウトゥンドゥのお披露目パーティーが1899年12月31日に開かれた。場所はハイタワー三世が建設し、オーナーとなっていた「ホテルハイタワー」。その時にハイタワー三世はシリキ・ウトゥンドゥの呪いをあざ笑った。そのパーティーの終盤、ハイタワー三世はホテルの最上階にある自室にシリキ・ウトゥンドゥを飾るため、エレベーターに乗り込み、シリキ・ウトゥンドゥに煙草を押し付けた。すると深夜0時ちょうどにホテルは停電に。すると、そのとき緑色の光がエレベーターを包み込み、同時にハイタワー三世の悲鳴が響き渡った。そして制御不能となったエレベーターは1階まで急降下した。ところが奇妙なことに、落下してぐちゃぐちゃになったエレベーターの中からハイタワー三世は姿を消していた。トルコ風帽子とシリキ・ウトゥンドゥだけを残して…。この事件以来、ホテルハイタワーはニューヨーク市民から「恐怖のホテル(タワー・オブ・テラー)」と呼ばれるようになってしまった。
時は経ち、1912年。1899年の事件以来長らくホテルは閉鎖されてきた。
しかし、ニューヨーク市保存協会は「建築物の歴史的価値が高い」という理由で改修工事を行った。修復が行われた背景として、エンディコット三世の娘の存在がある。ニューヨーク市保存協会の会長はハイタワー三世と長年の確執があるエンディコット三世の娘、ベアトリス・ローズ・エンディコットであるが、そのベアトリスはハイタワー三世に並々ならぬ尊敬の念をもっていた。ハイタワー三世と確執があったエンディコット三世は当然ホテルハイタワーを取り壊し、その跡地に自分のホテルを建設する予定であった。しかし、娘のベアトリスにそれを反対されてしまった。
ニューヨーク市保存協会は設立の目的を「ニューヨーク州ニューヨークの歴史ある建造物を保護すること」としているが、実際にはホテルハイタワーの修復・保護だけの目的で設立されたという噂が立っている。ホテルがニューヨーク市保存協会により修復された後、同協会主催によるツアーが開催される。ゲストはツアーの参加者となり、ホテルなどに関しての説明を受け、ホテル内を見学する。そして最後には業務用エレベーターに乗り込み、最上階のハイタワー三世の部屋へと向かうのだが…。