ビートたけし自身が監督する作品以外に主演するのは、『血と骨』(04)以来12年ぶりとなるという『女が眠る時』のビジュアルが、解禁となった。

本作のメガホンを取るのは、1993年の映画『ジョイ・ラック・クラブ』で映画ファンの注目を集め、1995年の『スモーク』がベルリン国際映画祭銀熊賞に輝いた巨匠ウェイン・ワン。
ニューヨーカー誌に掲載されたヨーロッパで著名なスペイン人作家ハヴィア・マリアスによる短編小説「WHILE THE WOMAN ARE SLEEPING」を日本で撮影することを自ら提案、ウェイン・ワンにとって初となる日本映画の監督に挑む。
ワン監督のもとには日本を代表する豪華な演技派俳優陣が集結。
謎めいた初老の男・佐原を、自作以外での映画主演は実に12年ぶりとなるビートたけし。佐原の行動に振り回されていく作家・健二を映画『CUT』での鬼気迫る演技がヴェネツィア国際映画祭にて絶賛された西島秀俊が演じる。ミステリアスなヒロイン・美樹には、オーストラリア出身で国際派女優としての期待も高い忽那汐里。ほかにも、小山田サユリ、リリー・フランキー、新井浩文、渡辺真起子ら、国内外で活躍中の俳優が名を連ねている。

画像: http://www.toei.co.jp/release/movie/1205921_979.html

http://www.toei.co.jp/release/movie/1205921_979.html

キャスト同様、製作陣も日本映画界を代表する精鋭スタッフが参加。
プロデューサーは、イーサン・ホークが監督・出演しヴェネツィア国際映画祭に正式出品された映画『痛いほどきみが好きなのに』(08)、カンヌ国際映画祭で審査員特別賞受賞の『トウキョウソナタ』(08)ほか、海外作品を多数手がけてきた木藤幸江。
ワン監督の要求するカメラワークを実現させたのは、映画『アントキノイノチ』『さよなら歌舞伎町』など多くの作品で撮影監督を務めた鍋島淳裕。
また、2011年に癌告知を受けた父を追うドキュメンタリー『エンディングノート』で注目された監督の砂田麻美がアメリカ人脚本家による英語脚本を、監督の意志を汲む繊細な日本語の脚本に昇華するため、協力参加している。

画像: (C)2016 映画「女が眠る時」製作委員会

(C)2016 映画「女が眠る時」製作委員会

記者会見時 ビートたけし コメント

緊張しましたし、役作りに対しても手探りの状態がしばらく続きましたが、役者としても監督としても非常に勉強になりました。
「ウェイン監督の作品にちょっと出てくれ」と事務所社長に言われ、「ああいいですよ、あの監督好きですから」とふたつ返事で引き受けました。
しかし、いざ台本をもらったら自分の名前が一番最初に出ていて、これはおかしいんじゃないかと。西島くんが主役だと思っていたのでびっくりしました(笑)。ウェイン監督の作品は、一言で表せないようながものが多いので、そのような作品に参加できて、それだけで光栄かなと思います。

ストーリー
作家の清水健二(西島秀俊)は1週間の休暇を取り、妻の綾と(小山田サユリ)と共に郊外のリゾートホテルを訪れる。初めて書いた小説がヒットしたもののスランプに陥り、今後就職することが決まっていた健二は、妻との関係も倦怠期を迎え、無気力な時間を過ごしていた。
滞在初日、彼はプールサイドで異様な存在感を放つ、初老の男・佐原(ビートたけし)と若く美しい女・美樹(忽那汐里)のカップルに目を奪われる。
その日以来、健二はホテル内で彼らを見かけるたびに後をつけ、部屋を覗き見るようになっていく。
部屋には、美樹の体の産毛をカミソリで丁寧にそり、毎晩彼女が眠る姿を撮影し続ける佐原の姿があった。
自ら佐原に近づいた健二は、佐原と初めて言葉を交わしたものの、美樹が眠る動画を見せながら彼が放った「あの子の最後の日を記録しようと思って」という言葉に底知れない恐怖を覚える。
危険を感じながらも好奇心をさらに掻き立てられた健二の行動は次第に常軌を逸し、部屋の中に忍び込むという、ストーカー行為にまで及んでいく。
ある日、2人を追ううちにたどり着いた居酒屋で、健二は怪しげな雰囲気を放つ店主(リリー・フランキー)により佐原と美樹の過去を知り驚愕する。
その頃、佐原の美樹に対する執着は健二の想像をはるかに超える狂気へと向かっていた。

キャスト・スタッフ
【出演】
 ビートたけし 西島秀俊 忽那汐里 小山田サユリ
【監督】
 ウェイン・ワン
【撮影監督】
 鍋島淳裕
【脚本】
 マイケル・レイ シンホ・リー
【日本語脚本協力】
 砂田麻美

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