映画『テッド 2(原題: ted 2)』
冴えない中年男ジョンと命を宿した下品で過激なテディベアのテッドのコンビが巻き起こす騒動を描き、全米はもとより日本でも興行収入42.3億円の大ヒットコメディ『テッド』(2012年)のシリーズ第2弾。
バイト先で知り合った彼女タミ・リンと結婚したテッドは、子どもが欲しいと思うようになるが子作りのために自分が人間であるということを証明しなければならなくなる。困ったテッドは美人弁護士サマンサを雇い、法廷に乗り込むのだが…。
監督、脚本およびテッドの声(と動きも)を担当するのは、前作同様セス・マクファーレン。ジョン役のマーク・ウォールバーグも続投。『マンマ・ミーア!』などのアマンダ・セイフライド、オスカー俳優のモーガン・フリーマン、ベテラン俳優のリーアム・ニーソンらが共演する。
下ネタを織り交ぜたギャグの数々に笑いがこみ上げる。「R15+」指定の通常版に加えて、セリフの表現や一部シーンを再編集して「PG12」指定にした「大人になるまで待てない!」バージョンも公開中。
いやぁ、下品だね〜、最高にバカだね〜、笑えるね〜。前作ほどの“衝撃”はないものの、バカ度、下品度は確実にアップしてるゼ。無駄に豪華なのが本作の魅力だな。
冒頭のミュージカル映画オマージュなテッドらのダンス(すごく良くできてる‼︎)や、モーガン・フリーマンはちゃんとした役だから良いとしてもリーアム・ニーソンの無駄遣い(監督の前作に被せてる)や、『ジュラシック・ワールド』のオマージュ(というよりパロディ)や、コスプレイヤー(古今東西のキャラが一堂に介してる感じが超〜豪華)がたくさん集うコミコンなどなど…。若干展開が散漫で細切れなエピソードの連続がショートコントたくさんみたいで気にはなったけれど、人権問題っていうシリアスなテーマを下ネタ、ドラッグネタ、エロネタ、映画ネタにセンスの良い音楽等でパッケージしてちゃんとしたエンタメ作品に仕上げる監督はさすがだよね。
それにしてもアマンダ・セイフライドかわいいなあ。『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムになぞらえた幼稚なイジリとかすごくくだらないけど…。
アメリカのカルチャーにどっぷり浸かってないと笑えないところもあるけれど、そんなのも含めて『テッド』ってことでいいんじゃないでしょうか。すでに第3作の製作も決まったそうで期待だね!!
シネフィル編集部 あまぴぃ