7日、作家の太宰治(1909~48年)が20代のころ、芥川賞選考委員だった作家の佐藤春夫(1892~1964年)に宛てた幻とされていた手紙1通を含む計3通が見つかった。

芥川賞受賞の懇願を、直接、佐藤春夫に送っている。
「第二回の芥川賞は、私に下さいまするやう、伏して懇願申しあげます。(略)佐藤さん、私を忘れないで下さい」
 見つかった3通は、35年から翌年にかけて送られたもの。
発見した実践女子大の河野龍也准教授は、佐藤の遺族が保管する資料を整理中だったという。

参照元
(共同通信)

長さ4.1メートルに及ぶ巻紙には、毛筆で<第二回の芥川賞は、私に下さいまするやう、伏して懇願申しあげます><佐藤さん、私を忘れないで下さい。私を見殺しにしないで下さい>などと書かれ、芥川賞を切望しながら受賞できなかった太宰が、佐藤に泣訴する様子が生々しく読み取れる。第一級の資料が約80年間、人目に触れず保存されていたことに、専門家からは驚きの声が上がっている。

画像: 佐藤春夫に宛てた太宰治の手紙。「伏して懇願申しあげます」と悲痛な願いがつづられている=竹内幹撮影 http://mainichi.jp/shimen/news/20150907dde001040062000c.html

佐藤春夫に宛てた太宰治の手紙。「伏して懇願申しあげます」と悲痛な願いがつづられている=竹内幹撮影

http://mainichi.jp/shimen/news/20150907dde001040062000c.html

河野准教授は手紙の発見を「文学史上、欠けていた重要な部分が埋められた」と位置づけ、「太宰が相当に切羽詰まっていたことがよく分かる。プライドの高い太宰がここまですがるのは、2人の信頼関係の証しとも言える」と話している。また、太宰から佐藤に宛てた別の書簡2通も今回、新たに発見された。

画像: http://www.47news.jp/CN/201509/CN2015090701001616.html

http://www.47news.jp/CN/201509/CN2015090701001616.html

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