“世界初”人間とアンドロイドが共演する時、スクリーンに何が刻まれるのか―?

シネフィル連載でもおなじみの深田晃司監督の新作映画『さようなら』は3日予告、ポスタービジュアルが解禁となった。

この作品、劇団・青年団を主宰し、日本を代表する劇作家・平田オリザとロボット研究の世界的な第一人者である石黒浩( 大阪大学大学院教授・ATR石黒浩特別研究室室長 )が共同で進める、人間とアンドロイドが舞台上で共演する画期的な演劇プロジェクト。戯曲「さようなら」を映画化したもの。

企画・脚本・監督をつとめるのは、『歓待』(10)で、東京国際映画祭日本映画「ある視点」部門グランプリ、プチョン国際映画祭最優秀アジア映画賞を受賞、「ほとりの朔子」(13)でナント三大陸映画祭グランプリ&審査員賞をダブル受賞。タリンブラックナイト映画祭で最優秀映画賞を受賞し海外から注目を集める深田晃司監督。

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映画の中心となるアンドロイド・レオナ役を演じるのは、石黒氏が中心となり大阪大学大学院で開発された【本物の】アンドロイド、ジェミロイドF。
4月から放映中のバラエティー番組『マツコとマツコ』にも石黒浩が手掛けたマツコ・デラックスのアンドロイドが出演、そのリアルな存在は広く知られるようになった。
そのアンドロイドと暮らす主人公・ターニャを演じるのは同戯曲でも同じ役を演じているブライアリー・ロング。
また新井浩文や村上虹郎など、日本映画界を代表する俳優陣が脇を固める。
この映像化の試みは、映画にしかできない時間表現・空間表現・映像表現を駆使して、「さようなら」の描く死と生の世界を再構築しています。
今回完成した予告編では、放射能に侵された近未来の日本で、国民が次々と国外へ避難していく中、取り残されていく外国人の難民・ターニャと、病弱な彼女を幼いころからサポートしているアンドロイド・レオナの静かな生活が描かれます。
死を目前にしたターニャに、レオナが淡々と読んで聞かせるのは谷川俊太郎の詩「さようなら」。その静謐な時間は、”生”とは、そして”死”とは何かを観るものに鋭く問いかけます。
ほとんどの人々が消えていく中、レオナに見守られながら最期の時を迎えるターニャ。死にゆく人間と、死を知らぬアンドロイド。寄り添う二人が見つめる、生きること、死ぬこととは―

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<物語>
汚染された世界で生きるターニャと”アンドロイド”のレオナ。死を見つめて、生を想う―
日本で稼働する原子力発電施設の爆発によって放射能に侵された近未来の日本。日本の国土のおよそ8割が深刻な放射能汚染に晒され、政府は「棄国」を宣言した。各国と提携して敷かれた計画的避難体制のもと国民は、国外へと次々と避難していく。その光景をよそに、避難優先順位下位の為に取り残された南アフリカの難民、ターニャ(ブライアリー・ロング)。そして幼いころから病弱な彼女をサポートするアンドロイド、レオナ(ジェミノイドF)。彼女たちのもとを過ぎていく多くの人々。そしてそれぞれの生と死。やがて、ほとんどの人々が消えていく中、遂にターニャとレオナは最期の時を迎えることになる・・・・・。

映画『さようなら』予告編

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<原作・アンドロイド演劇「さようなら」とは>

平田オリザとロボット研究の第一人者である石黒浩( 大阪大学大学院教授・ATR石黒浩特別研究室室長 )が、大阪大学にて2007年から共同で進めているロボット演劇プロジェクトの最新作であり、人間俳優とロボットが世界で初めて共演し、芸術と科学が交差する画期的なコラボレーション作品。

2010年、世界に先駆け「あいちトリエンナーレ」で初演され、その後も東京、大阪、オーストリア、フランスなどでも上映され、現在も各国より上演依頼が殺到している。まさに21世紀初頭に生まれた歴史的記念碑的演劇であると言える。
 約20分の短編作品の中で、死を目前にした少女にアンドロイドが谷川俊太郎、ランボー、若山牧水などの詩を淡々と読み続けるその静謐な時間は、「人間にとって、ロボットにとって、『生』とは、そして『死』とは…」、鋭く問いかける。

脚本・監督:深田晃司(「歓待」「ほとりの朔子」)
原作:平田オリザ アンドロイドアドバイザー:石黒浩
出演:ブライアリー・ロング、新井浩文、ジェミノイドF2、村上虹郎他
配給・宣伝:ファントム・フィルム

「さようなら」は、11月21日より全国ロードショー。

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