林家威監督「シネマ・ドリフターの映画旅日記」#26「肥薩線の車窓風景は、おそらく日本一綺麗」：シネフィル新連載

また、まわりにはなにもない八代という駅に来た。
鹿児島あるいは宮崎にいくには必ず通る駅だし、日本のJR鉄道の中ではおそらく一番本数が少ない。
さらに乗り継ぎが一番悪い肥薩線の、最初の駅でもあるにもかかわらず、仕方がない。
肥薩オレンジ鉄道に乗り換えればいいが、それはJRじゃないし、料金もべらぼうに高い。
青春18切符の旅人にとって、ここでとりあえず降りるしかないなあ。

しかし、熊本がすごいな、こんな場所でもフリーWIFIがある。

しかし肥薩線の車窓風景は、おそらく日本一綺麗かもしれない！
毎回、九州の熊本にきて、この線を通る度にそう思う。

三年前にさんざん熊本を回ったから、今度留まらないが、せっかくの乗り継ぎなので、くまもんのスイートをかう。
これから乗る人吉へ行く電車の中で、ゆっくり食べよう。

©リム・カーワイ-cinefil
林 家威（リム・カーワイ）：映画監督。マレーシア出身。
代表作に『恋するミナミ』。現在新作映画のポスプロ中。