映画『最後の1本 ~ペニス博物館の珍コレクション~』
アイスランドに実在する世界唯一のペニス博物館を題材にしたドキュメンタリ。
アイスランドのペニス博物館には男性器の魅力にとり憑かれた館長が長年にわたって収集してきた様々な動物のペニスの標本が展示されている。しかし、ただひとつ、ヒトの標本だけが欠けていた。コレクションの完成を目指す館長の前に自分のペニスを提供したいという2人の男性が現われ、同博物館に展示されるヒトの最初の1本を目指して熾烈な争いを繰り広げる。
メガホンを取るのは、ドキュメンタリやショートムービーを中心に活躍しているジョナ・ベッカーとザック・マス。
博物館にズラリと並べられた奇想天外な展示物の数々、男性器に固執した館長の姿にも圧倒される。
もうね、男ってバカよねえって思っちゃう(笑)。
館長もドナー(?)の2人も真面目過ぎるから余計に面白いんだよね。クスクス笑える。
いやいや、そういった笑いというか、ボケというかの演出も含めて、とっても良くできた素晴らしいドキュメンタリ作品だよ。館長がニヤけることもなくすごく真面目に語るんだよね、ペニスのことを(笑)。この真剣さが良いんだよね。収集癖っていうか、コンプリートしたい気持ちもわかるしさ。
2人のドナー(?)のキャラもペニスもすごいんだ。えーっと、絶倫と巨根っていうの? その2人の戦い?展開?が熱い。そして面白い。
しかもオッサンとじいさんのペニスしか出てこないんでちょっと哀愁が漂ってたりしてさ。
2本のペニスの間で、あ、違うか、2人のドナー(?)の間で館長が葛藤してる(?)、いや振り回されてる(?)ときの哀しげな音楽もとっても良い演出だと思うんだよね。
この3人のそれぞれの想いや掛け合いが絶妙なんだよね。いや〜世の中、いろんな人がいるんだなあ。アイスランドのこの博物館、いつか行ってみたいなあ。
※この投稿、削除されないか心配…
シネフィル編集部 あまぴぃ