多くのファンが心配していた中、坂本龍一が、カムバックする。
そして、その復帰作となるのは、山田太一監督の『母と暮らせば』。
初のタッグとなる。
坂本と言えば、世界が認める映画音楽の巨匠でもある。
山田太一監督でさえ、「夢だった」と語った。
復帰後、第一作だけにどのようなメロディが生まれてくるのだろうか---
2014年7月から中咽頭がん治療のため活動を休止していた音楽家の坂本龍一が、映画『母と暮せば』の音楽を担当し、活動を再開することが明らかになった。『男はつらいよ』シリーズの大ファンでもある坂本は、復帰作に本作を選んだ理由として初タッグとなる山田洋次監督と主演の吉永小百合の名前を挙げると、「この二人に何かを頼まれて断れる日本人がいるでしょうか」とコメント。「このような大作が、病気からの復帰後第一弾の仕事なのですから、ぼくは本当に幸せ者です」と喜びを語った。
二人の巨匠を繋げたのは、この映画の主演を務める吉永小百合さん!!!
また、2人をつなげる役割を果たしたのが、映画の主演を務める吉永小百合だ。映画の企画が立ち上がって間もない2014年4月、山田監督は吉永とともに東京芸術劇場で行われた坂本のコンサートに来場。吉永は、ライフワークとしている原爆詩の朗読で坂本がピアノ伴奏を担当するなどかねて親交があり、このコンサート会場で山田監督に坂本を紹介した。
「核のない世界を望んでいるぼくとしては、これはやるしかありません」と本作のテーマにも共感を示した。
念願のタッグが実現することとなった山田監督は、「彼の口から快い承諾の返事を聞いたときは本当に嬉しかったものです。坂本龍一さんと組んで仕事をするのは長年の夢でした。ぼくの頭の中にはすでに坂本龍一の美しい音楽が鳴り始めています」と映像と音楽の化学反応に期待を寄せる。