映画作家・河瀬直美…カンヌで愛された彼女の素顔とは!?
日本よりカンヌで愛されてきた映画作家・河瀬直美。
劇場デビュー作となった『萌の朱雀』で第50回カンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)を史上最年少の27歳で受賞した。その後『殯の森』で最高賞パルムドールに次ぐグランプリ(審査員特別大賞)を獲得。現在公開中の『あん』も「ある視点」部門のオープニング作品として招待された。
この『あん』で多くの日本人をも感動させる監督へと変化し始めた河瀬。とことんまで妥協を許さない作品づくりへの姿勢から、役者やスタッフの間では毀誉褒貶相半ばする評価を受けている。だが、生まれ故郷で活動の拠点でもある奈良で番組が向き合った河瀬は、地に足のついた至極まっとうな女性だった…。
自ら社長を務める制作会社は、社員5人を抱え、20年間つぶれることなくやってきた。奈良にいる時はでき得る限り小学5年生の息子のために時間を割き、田んぼと畑を買い、自然の中で地元の子どもたちと一緒に作物づくりに勤しんだりもしている。番組では、カンヌの華やかな舞台や映画職人的なイメージとは異なる、彼女の素顔に迫った。
河瀬直美プロフィール
奈良県生まれ。
1989年大阪写真専門学校映画科卒業。自主映画「につつまれて」「かたつもり」が、1995年山形国際ドキュメンタリー映画際をはじめ、国内外で注目を集める。
1997年劇場映画デビュー作「萌の朱雀」で、カンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)を史上最年少受賞。
2007年「殯の森」で、最高賞パルムドールに次ぐグランプリ(審査員特別賞)を受賞。
2009年にはフランス芸術文化勲章「シュヴァリエ」を受章。
映画監督のほか、CM演出、エッセイ執筆など、ジャンルにこだわらず表現活動を続けている。