2015年7月18日より「森アーツセンターギャラリー」にて待望の「機動戦士ガンダム展 THE ART OF GUNDAM」がスタートしました。大人にとっても子供にとっても、夏休みの一大イベントですね。
1979年にTVアニメとして誕生した「機動戦士ガンダム」は、現在も新作が続き、世代を超えて愛されています。言うまでもなく、日本のアニメーション史上に残る不朽の名作です。
内覧会では、声優の古谷徹氏とサンライズ取締役ガンダム事業部ゼネラルマネージャーの佐々木新氏によって、展示の紹介が行われ、大盛況でした。
いきなり、これです!
これが今回の「ガンダム展」最大のポイントとも言える音声ガイド。なんとアムロ・レイ、シャア・アズナブル、ミライ・ヤシマの三人の声から選べます。私が入った時点で内覧会の一番人気は…やはりシャアでした。
会場に入って最初のスペースは、この奥に広がる特設シアターの待合になっています。ここでワンクッションあることで、第1章の展示空間に踏込む手前で、緊張感・期待感が高まります。
下が、展示の第1章オープニングシアター「大気圏突入」のワンシーンです。ホワイトベースでの戦いを描いた新作映像「大気圏突入」が、なんと、ホワイトベースのブリッジの視点で鑑賞できます。これだけでも、入場料の価値があると思います。
第2章「メイキング オブ ガンダム」では、ガンダム製作に関する1,000点にも及ぶ製作資料が公開されています。企画段階のメモや美術設定、原画やセル、劇場版のポスター原画など、ファン垂涎のお宝が満載です。
一つ一つに見入ってしまうオーディエンスが続出して、なかなかお目当の原画にたどり着けなかったりします。その他にも、物語生みの親、富野由悠季氏の当時の作業スペースが、再現されていたりして、制作現場の息遣いが伝わってきます。
今回の展示の目玉の一つがこちら、等身大のガンダムヘッドです。一年戦争の最後の戦いの場「ア・バオア・クー」で吹き飛ばされたガンダムの頭部が、どこに行ってしまったのかは、アニメではわかりませんが、ここにありました。
また、展示区間を仕切る壁面のところどころに、名台詞が記されていて、ニヤリとさせられます。
アムロ・レイの声優、古谷徹氏は「ガンダムの魅力は何でしょう?」という問いに、
「まず、ストーリー。人類の犯してはいけない戦争を描いていますが、社会の縮図のようで、まさに人類が永遠に抱えるテーマが描かれている。」
「そしてモビルスーツの魅力。」
「それから登場人物。個性的な登場人物に自分を投影できる。」
と答えていました。
まさに、それこそが、ガンダムが世代を超えて、愛されている理由なのでしょう。
現在の世界の不穏な情勢は、次のガンダムの物語を必要としているようです。
第3章「ガンダムは終わらない」では、「機動戦士ガンダム」以降、続々と制作されているガンダムシリーズを、東京展に向けて制作した最新ダイジェスト映像「ALL G トリビュート・クロニクル Ver.2」で紹介します。
また東京会場では、昨年の大阪会場での「ガンプラ大作戦」で制作したガンプラ1,000体の展示や、新規プロジェクションマッピング映像も追加しています。
番外編としてZEONIC TOYOTAより「シャア専用オーリスII」が限定展示されました。
「量産型ザクモデル」も一緒でした。
個人的には「量産型ザクモデル」の方が好きです。
実車の展示は7月20日までですが、ジオニックトヨタのサイトで見ることができます。
http://toyota.jp/auris/cp/zeonictoyota/
お土産も盛りだくさんで、東京会場限定ガンプラもあります。
早く行かないと、売り切れちゃう?
夏休みの一大イベントとして、外せません!
斎藤繁一@シネフィル編集部
◾開催日程
2015年7月18日(土)—9月27日(日) 会期中無休
◾開館時間
10:00~20:00 (入館は19:00まで)
◾会場
森アーツセンターギャラリー (六本木ヒルズ森タワー52階)
◾主催
朝日新聞社、創通、サンライズ、バンダイ、バンダイナムコエンターテインメント、バンダイビジュアル、森アーツセンター
◾協賛
貝印、CoCo壱番屋、相模屋食料、トヨタ自動車、野崎印刷紙業
◾協力
月刊ホビージャパン、サンスター文具、ホテル グランパシフィック LE DAIBA
◾お問い合わせ
電話:03-5777-8600(ハローダイヤル)