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レオナルド・スバラーリャ

レオナルド・スバラーリャは、アルゼンチンで絶大な人気を誇る男優だ。
1970年6月30日にブエノスアイレスで生まれた彼は、1986年に映画デビューした後、2000年の『逃走のレクイエム』でスペイン映画界に進出。
翌年の『10億分の1の男』でゴヤ賞の最優秀新人男優賞を受賞した。
2003年にはメリメの不朽の名作を映画化した『carmen. カルメン』でホセ役を好演。
同年に主演したサイコ・サスペンス『ユートピア』では、宣伝プロモーションで来日を果たし(当時の名前表記はレオナルド・スバラグリアだった)、その情熱的なラテン男の色香で、若い女性ファンを熱狂させている。

画像: 来日時は甘いマスクの若手男優だったスバラーリャだが、今や酸いも甘いも知るダンディな熟年男に! Photo by Yoko KIKKA

来日時は甘いマスクの若手男優だったスバラーリャだが、今や酸いも甘いも知るダンディな熟年男に!

Photo by Yoko KIKKA

その後、日本公開された出演作が『サルバドールの朝』(06年)『レッド・ライト』(12年)のみで、ちと淋しい思いをしていたが、昨年のカンヌ国際映画祭でコンペ上映された出演作『人生スイッチ』の公式記者会見に登壇した彼は、渋さを加味しつつステキに年齢を重ねた魅力ある熟年男性になっていた。

実に個性的&過激なオムニバス・ムービー『人生スイッチ』公開!

カンヌでのお披露目を皮切りに、名の知れた映画祭を次々と席巻し、ついにはアカデミー賞外国語映画賞にまでノミネートされた『人生スイッチ』は、ブラックかつシニカルな6つの物語で構成したバイオレンス・コメディの快作(怪作?)だ。

アルゼンチンの気鋭監督ダミアン・ジフロンが自ら脚本を手掛け、その才能に惚れ込んだスペインの鬼才監督ペドロ・アルモドバルが製作を務めた本作は、様々な野生動物のアグレッシブな表情を捉えた写真を羅列したタイトルバックからも監督の才気の迸りがビンビンと伝わってくる爆笑作でもある。

レオナルド・スバラーリャが登場するのは第3エピソードの「エンスト」。雄大な山に囲まれた一本道で新車を転がし、壮絶な運命に見舞われるセレブ男に扮したスバラーリャの、まさに体を張った演技を見逃すなかれ!

不運の連鎖によって思いも寄らぬ運命を辿る羽目になる人間の姿を描いた『人生スイッチ』は、7月25日ヒューマントラストシネマ有楽町、シネマライズ 他で全国順次ロードショー 。

(Text by Yoko KIKKA)

映画「人生スイッチ」 予告編

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吉家 容子(きっか・ようこ)
映画ジャーナリスト。雑誌編集を経てフリーに。
シネフィルでは「フォトギャラリー」と気になるシネマトピックをお届け!

「アナと雪の女王」にダブルスコアの大差をつけ、アルゼンチン歴代興収No.1!
7/25(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、シネマライズ他全国順次ロードショー

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