フランス映画祭2015“クロージング”作品として上映の仏映画『チャップリンからの贈りもの』のグザビエ・ボーボワ監督が登壇した。
『神々と男たち』でカンヌ国際映画祭審査員特別グランプリを受賞しているグザビエ・ボーボワ監督。すでにこの作品もヴェネチア国際映画祭コンペティション作品などにも選ばれた。
タイトルどおり、チャップリンへのオマージュも各所にちりばめられている。実話でもあると言う、このお話は、チャップリンの遺族の全面協力を得て完成させたという。
実際にチャップリンの息子や孫娘も特別出演していることでも話題になっている。
そして、もう一つ話題になっているのが「シェルブールの雨傘」などの巨匠ミシェル・ルグランが音楽を担当していることだ。
「シェルブールの雨傘」や「嵐が丘」を手掛けた名匠ミシェル・ルグランの音楽を使った理由を聞かれると、「この映画には彼の音楽が必要だと思い、受けてくれるか分からないがオファーした。とてもラッキーだったし、彼は今83歳だけれど、非常に若々しく熱意に富んだ人だよ」と説明。
「彼に電話してみようかな」といきなり携帯を取り出し“生電話”。本人が出ると会場からは悲鳴にも近い歓声が上がり、ボーボワ監督も「今、東京で日本の観客と一緒にいるんだ」と報告。電話越しに観客の拍手と歓声を聞いたルグランも「日本の皆さんに乾杯」と若々しい声で応じ、ボーボワ監督もしてやったりの表情だった。
チャップリンの遺体が誘拐された――!?
実話が生んだ温かくてほろ苦い人生賛歌!
喜劇王チャップリンの遺体を誘拐?!
1978年、全世界が驚愕したニュースの正体は、マヌケな二人組のドジな犯行劇だった――。
信じられないこの実話が、チャップリン遺族の全面協力を得て映画化、晩年を過ごした美しい邸宅や墓地をロケ地に、チャップリンの息子や孫娘も特別出演。
『黄金狂時代』『街の灯』『ライムライト』など往年の名画名曲名シーンを散りばめ、とことんツイていない人間たちのコミカルな大騒動を巨匠ミシェル・ルグランの美しい音楽に乗せて描いた本作は、フレンチテイストが香る現代のチャップリン映画のよう。
家族のために企てたまさかの犯行。
天国のチャップリンに救いを求めた間ぬけな誘拐犯たちが、最後に手にした人生の宝ものとは――。