三池「新作の『マッドマックス』には痺れましたよ。こんなに面白い映画がキャリアを重ねても作れるものなんだなと思いました。普通は衰えていくものなんですけど、よりヤバくなってる」
ミラー「新たに作ったおかげで、三池監督をはじめ世界中のフィルムメーカーから嬉しい言葉をもらえたのが本当に嬉しい。私もいい作品に出会うと、すごくエネルギーをもらえるんだ」
三池「作品そのものも非常に楽しんだし、最高に興奮したんですが、同時に僕ら映画を作る人間からすると、『マッドマックス』を観てしまうと、世界中の映画人は作れない理由を状況のせいにできなくなったなと思いました。《作るか、作らないかだけ。それはアナタの問題だ》と、ミラーさんから突きつけられたような気がしたんです」
ミラー「1週間前にスティーブン・スピルバーグから電話をもらって、今、三池監督が言ったようなことを彼もすごく興奮しながら言ってたんだ。私もスピルバーグをはじめロバート・ロドリゲスやJ・J・エイブラムスといったアメリカのフィルムメーカーからエネルギーをもらって、もっと映画を作りたいという気持ちになったからな」

 長年のキャリアを重ねてきた映画監督同士が、映画を通じて送り合うエール。セリフが少なく、アクションを観るだけで内容が理解できる『マッドマックス』は、映画が世界共通言語であることを思い出させてくれる。三池監督も言葉の壁など無いように、映画監督としての今の自分の思いを率直にミラー監督にぶつけた。
「最近の僕は、最初に映画を撮りだした頃の情熱はまだあるつもりなのですが、自分で自分を焚き付けなきゃ行けないところがあるんです」
 深くうなずきながら「映画を作り始めたときは、みんな熱意と情熱だけだったからな!」と同意するミラー監督に、三池監督はさらに言葉を続ける。
「そうなんです。今回の『マッドマックス』を観て、これから映画を続けるには、辞めるか原点に戻ってもう一回ゼロからやるか覚悟しなきゃいけないと思いました」

 『極道大戦争』の撮影では、「体は30代の頃のようにはいかない」と弱音を見せることもあった54歳の三池監督。だが、70歳で『マッドマックス』を作り上げたミラー監督を前に「言い訳できないなと思いましたね。やるか、やらないかだけですよ。言い訳を考えてるヒマがあったら、ローバジェットでもいいからもう一回、一から作れっていうことですよね。映画を作る人間に色んなことを教えてくれるのが『マッドマックス』です」と語る。

画像: http://www.cinematopics.com/cinema/news/output.php?news_seq=25583

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