映画『トイレのピエタ』

手塚治虫が死の直前まで綴っていた病床日記に着想を得たオリジナル作品で、人気ロックバンド「RADWIMPS」の野田洋次郎が余命3ヶ月の若者役で初めて映画の主演を務めた恋愛ドラマ。
忍び寄る死に恐怖を募らせる主人公が、純粋な女子高生と出会い、生きる喜びを見つけだす姿を描く。

画像: 映画『トイレのピエタ』

ヒロインに『繕い裁つ人』やテレビドラマ『夜行観覧車』などの杉咲花。
ドキュメンタリー映画『ピュ~ぴる』で高い評価を受けた松永大司監督の初の長編劇。
主演の野田やヒロインの杉咲の演技に加え、脇を固めるリリー・フランキー、大竹しのぶ、宮沢りえらの存在感にも注目。

素敵な映画だなあ。考えさせられるわ、泣くわ、「生きたい」と思うわ、たくさんの魅力が詰まってて、とても印象に残る…。
ドキュメンタリ出身の監督だけあって、ひとつひとつ丁寧に重ねてリアリティを追求してるんだよね。すごく透明感があるんだけど、どこかヒリヒリするところもあってね。

キャスティングも絶妙だ。野田洋次郎は生々しく、とにかく自然体でリアルで等身大。演技してるのか?ってくらい(笑)。杉咲花はスゴイや。壊れそうで脆くて死にたいほど苦しく生きづらい現実を生きていく女子高生を怪演。イライラしてる感じがとてもリアルで、魂の叫びが聞こえそうなほど。この2人をありがちな恋愛関係にせずに、緊張感ある関係にしているのが見事だよね。

脚本も構成も演出も素晴らしい。野田洋次郎が描き下ろした劇中歌「ピクニック」も心に響く…。
何度か自然に涙が出てきた…。お涙頂戴にもなってないし、恩着せがましくもない。でも「生きたい」っていうメッセージが強く心に残った。

人それぞれ感じ方は違うだろうけれど、なんかオススメしたいんだよなぁ。
試写会場でご挨拶させてもらって感想も伝えたけれど、この監督、今後チェックしとこうっと。

シネフィル編集部 あまぴぃ

『トイレのピエタ』予告編

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