映画『種まく旅人 くにうみの郷』

2012年に公開された『種まく旅人 みのりの茶』に続く、農業や漁業といった第1次産業に従事する人々をテーマに描いた『種まく旅人』シリーズ第2弾。
淡路島を舞台に第1次産業の調査にやって来た女性を中心に展開するヒューマンドラマ。

画像: 映画『種まく旅人 くにうみの郷』

島を訪れた農林水産省職員の女性がタマネギの栽培と海苔の養殖に打ち込む兄弟と出会ったのを機に自然がもたらす恵みについて深く考えるようになる姿を描く。

監督は『小川の辺』などの篠原哲雄。
『ATARU』シリーズなどの栗山千明を筆頭に桐谷健太、三浦貴大、豊原功補らが出演。

温かな物語に加え、舞台となる淡路島の美しい風景にも心癒やされる。
派手さはないが、人の絆や自然への感謝などを思い起こさせてくれるしっかりとした骨太な作品だ。

栗山千明が明るくてやる気満々ですごく魅力的。桐谷健太と三浦貴大も兄弟をすごく自然に好演してるなあ。
海と山を一緒に感じられる淡路島では農業と漁業が隣り合っていて協力し合うことで成り立ってるっていうことが良くわかった。海苔の作り方や収穫方法など初めて知ることもあって楽しい。

美しい風景やちょこちょこ出てくる文楽のシーンも凄みがあって見所と言えるかも。
タマネギの旨そうなことったらもう…。忘れていた大切なことに気付かせてくれてとっても温かい気持ちになれる映画。

シネフィル編集部 あまぴぃ

「種まく旅人 くにうみの郷」予告編(60秒)

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