アメリカ映画界を代表する名優ロバート・デ・ニーロが、「グローリー 明日への行進」のオーディションに落ちていたことを、ニューヨーク大学芸術学部の卒業式のスピーチで明かした。
デ・ニーロは、「きみたちには、いま新しい扉が開かれようとしている。拒絶続きの人生の扉が」と、卒業生に映画業界で生き抜くための心構えとともに、芸術の道がいかに厳しいかを強調。その一例としてオーディション落選を挙げたようだ。
しかし、こうした経験は俳優にとっては日常茶飯事であり、「拒絶されるのは、ときにつらい。しかし、たいていの場合、原因は自分自身と無関係だ。オーディションを受けたり、企画を持ちかけたりするとき、監督やプロデューサーや投資家のほうには別の考えがあったりして、ものごとが決められていくことがある」と拒絶に慣れるべきだとデ・ニーロは説いた。