尾行をテーマにした小池真理子氏のサスペンス小説「二重生活」が実写映画化され、若手実力派女優・門脇麦が映画単独初主演を飾ることがわかった。幅広い演技を見せる門脇が、好奇心から既婚男性の秘密に近づく大学院生役に挑戦。長谷川博己、菅田将暉、リリー・フランキーらとともに、異色サスペンスに挑む。

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メガホンをとったのは、NHK特集ドラマ「ラジオ」「開拓者たち」などを手がけた俊英・岸善幸監督だ。これまで震災などを扱ってきたが、本作では「人間性はいろいろな局面で現れるものだと思います。極限状況はいたるところにあって、日常の闇や人に見せられない秘密が潜んでいると思うので、えぐり取れば人間性は日常の中からあふれてくるのではないか」とテーマを定めた。「テレビでは家族は大切だと描いてきましたが、どういう意味で大切なのか、構成員それぞれを幸せにできるのかという問いかけや、家族ひとりひとりを見つめられるのは、映画しかないと思います。映画館で見た時に『こういう見方もあるんだ』という作品ができたらいいなと思いました」と映画監督デビュー作に挑んだ。

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