映画『エイプリルフールズ』。
人気テレビドラマ「リーガルハイ」の監督・石川淳一と脚本家・古沢良太が再びタッグを組み、戸田恵梨香、松坂桃李ら豪華キャストで描く群像コメディ。

画像: シネフィル映画短評 第21回『エイプリルフールズ』

2015年4月1日、年に1度だけ嘘をついても許されるエイプリルフールの大都市を舞台にセックス依存症の天才外科医と、彼との一夜の関係でできた子を身ごもる対人恐怖症の妊婦、不器用過ぎる誘拐犯、自分は宇宙人だと信じる中学生ら総勢27人の個性的な登場人物たちが様々な「嘘」をめぐって繰り広げる騒動を複数のエピソードを絡ませながら描いていく。
他に岡田将生、小池栄子、古田新太、里見浩太朗、ユースケ・サンタマリア、菜々緒、戸次重幸らが共演。個性的なキャラクターに扮した彼らの怪演に加え、二転三転する先読み不可能な展開にも引き込まれる。こんにちは、菜々緒好きのボクです、ハイ。グランドホテル方式の群像劇だね。
「嘘」がテーマだから、凝った構成も、それがたとえ巧妙過ぎて「嘘」っぽく見えたって、キャラの設定を誇張し過ぎて「嘘」っぽく見えたって、無理矢理いろいろこじつけ過ぎて「嘘」っぽく見えたって、全然構わないわけよね。
そういった意味では良くできた構成・脚本・演出なんだよね。
テンポはすごく良いんだけれど、エピソードが細切れ過ぎてちょっともったいないかな。
全編とことんコメディで来るのかと思いきや、涙や感動も入れてきて逆にそれぞれ物足りない感じ。役者陣の演技も大袈裟過ぎというか、はしゃぎ過ぎてる感じも鼻に付くかしらね。
「どうせすぐ地上波で放送するんだろうなあ」と思えちゃうところが天邪鬼なボク的にはね…。何も考えずにお気楽に楽しめるエンターテインメント作品。

シネフィル編集部 あまぴぃ

「エイプリルフールズ」予告

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