佐々木 芽生監督が世界に問う、捕鯨問題の真相を解く、ドキュメンタリー映画へのクラウドファンディングがスタートした

2009年、映画和歌山県太地町のイルカ漁を批判的に描いた映画『ザ・コーヴ』をニューヨークで観た時、衝撃が走りました。極端に偏った視点で描かれていますが、ストーリーテリングが見事なだけに、この映画のインパクトは計り知れないだろうと思いました。翌年、イルカ漁の解禁後すぐに太地町へ行き、取材と撮影を始めました。
そこで目にしたのは、海外の環境活動家と地元漁師たちとの一触即発の緊張関係、町役場や、漁業組合、果ては小学校にまで届く大量の脅迫状。 言葉の壁によって閉ざされたコミュニケーション、異質な文化や価値観に対する無理解、そして深まる対立と憎しみでした。その様子は腹立たしく、時に悲しく、また滑稽でもありました。
何度も太地町へ通って、漁師さんと環境活動家の両方を取材し、国際捕鯨委員会が開かれたモロッコやスロベニアへも飛んで、世界各国の政府代表、環境NGO、科学者や歴史家にも話を聞きました。複雑なテーマなので、取材すればするほど疑問は増え、知れば知るほど不可解な事が出てきます。
ドキュメンタリー映画は、憎しみや衝突を招くのではなく、未知の世界を描くことで健全な対話を促し、異文化への理解を深めるためのツールとして使われることを願います。私も未だ取材途中なので、これから勉強すべきことが沢山あります。憶測や感情で語られがちなクジラやイルカの問題について、そしてその向こうに見える、もっと大きな問題について、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

画像: 佐々木 芽生監督が世界に問う、捕鯨問題の真相を解く、ドキュメンタリー映画へのクラウドファンディングがスタートした

クジラを巡る世界的論争描く、日本人監督初の本格ドキュメンタリー映画

youtu.be

This article is a sponsored article by
''.