画像: 美人画で知られる江戸後期の浮世絵師、喜多川歌麿(?~1806)が、中国の仙女を描いた肉筆の浮世絵が見つかった。

美人画で知られる江戸後期の浮世絵師、喜多川歌麿(?~1806)が、中国の仙女を描いた肉筆の浮世絵が見つかった。

専門家によると「歌麿の肉筆画で、ここまで狩野派の特徴が打ち出されているのは珍しい」とのことです。
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美人画で知られる江戸後期の浮世絵師、喜多川歌麿(?~1806)が、中国の仙女を描いた肉筆の浮世絵が見つかった。歌麿の肉筆の浮世絵は約50点残されているが、多くは遊女や町娘らの美人画、江戸の風俗が題材。専門家は「歌麿研究に重要だ」という。

 縦84・3センチ、横35・7センチに、中国の霊山「崑崙(こんろん)山」に住む「西王母(せいおうぼ)」の立ち姿を描いている。漢の武帝に不老長寿の桃を与えたという伝説で知られ、桃の実も添えている。

 米シカゴの日本美術収集家、ロジャー・ウェストン氏が昨年、ニューヨークの画商から購入。美術評論家の永田生慈(せいじ)さん(63)が鑑定し、署名やタッチなどから歌麿の作品と判断した。

 歌麿は狩野派の絵師、鳥山石燕(せきえん)に師事したが、本作では、輪郭線の太さと細さの使い分けなどに漢画の技法を学んだことがうかがえるという。永田さんは「歌麿の肉筆画で、ここまで狩野派の特徴が打ち出されているのは珍しい」と話す。

 大阪市立美術館(大阪市天王寺区)で4月14日~6月21日に開かれる「肉筆浮世絵 美の競艶(きょうえん)」展で展示される。

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