映画『イントゥ・ザ・ウッズ』。
「赤ずきん」「シンデレラ」「ラプンツェル」「ジャックと豆の木」といった世界的に有名なおとぎ話の主人公たちのその後を描く、ディズニー製作のミュージカル、ブロードウェイで上演され、トニー賞を受賞したミュージカルを基に『シカゴ』『NINE』などのロブ・マーシャルが映画化。
魔女役にオスカー常連のメリル・ストリープ、赤ずきんのオオカミ役にジョニー・デップ、他にエミリー・ブラント、クリス・パイン、アナ・ケンドリックら豪華スターが共演した。
「ウエスト・サイド物語」なども手掛けたスティーブン・ソンドハイムが原作ミュージカル同様に作詞・作曲を担当した。ハリウッドが誇る人気も実力も兼ね備えたスタッフやキャスト陣による作品に魅了される。
ディズニーもどんどん進化してるね。ハッピーエンドな“ディズニー的寓話”ではなく、こんな“ブラックな物語”を作っちゃうだなんてさ。冒頭の「I wish」は明るい曲だけど次第に意外な展開に…。最後はメデタシ、メデタシだから良いんだけどね(魔法なのかしら?)。
良い曲ばかりだし、歌唱力も素晴らしい。
メリル・ストリープはますます上手に、エミリー・ブラントは意外に上手で、アナ・ケンドリックはカワイイ上に上手、ダニエル・ハットルストーンは最高だよ。そしてクリス・パインの王子様兄弟のナンバーは馬鹿馬鹿しくて爆笑ね。
まあ、全体的にシニカルではあるんだよね。中盤以降は、とっ散らかりっぷりといい、展開のグチャグチャっぷりといい、観客のボクを置いていきそうなほどだった。とはいえ、豪華なキャスト、素晴らしい楽曲たち、過剰なほどの歌唱力と芝居、ゴージャスな衣裳と美術などなどさすがディズニーのエンターテインメント作品ですな。