今、世界でアジアの監督に熱い視線が向けられています!
ジャ・ジャンクー、イ・チャンドン、チャン・イーモウ、ホン・サンスなどの巨匠監督たちが、続々と新作を発表し、世界で話題を集めている中で、彼らに続く世代のアジアの監督たちの作品が、すでに世界の映画祭で注目されていることをご存知でしょうか?
今回シネフィルでは、今までご紹介してきたアジアの新鋭監督を中心に、最も気になる監督作品を集めてみました。
『Long Day's Journey Into Night』 ビー・ガン監督
長編デビュー作『凱里ブルース』で金馬奨最優秀新人監督賞を史上最年少の26歳で受賞し、国際批評家連盟賞受賞と合わせW受賞、フランスのナント三大大陸映画祭では、84年のホウ・シャオシェン監督以来の中国系監督としてのグランプリ、ロカルノ国際映画祭では、フィルムメーカーズ・オブ・ザ・プレゼント コンペティション部門監督賞スペシャル・メンション受賞など一作目にして世界のART HOUSE系の映画ファンを虜にしたビー・ガン監督の長編第2作。
今作は、カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門でワールドプレミアされ、トロント国際映画祭、ニューヨーク映画祭、サンセバスチャン映画祭、そして金馬奨ではオープニング作品として選ばれている作品です。二部構成になっており、後半の60分のワンショットの映像がすでに世界で話題となっています。
詳細は下記より
http://cinefil.tokyo/_ct/17168710
http://cinefil.tokyo/_ct/16954852
『Long Day's Journey Into Night 』海外クリップ映像
『A LAND IMAGINED 』Siew Hua Yeo監督
長編第2作となるこの作品で、ロカルノ国際映画祭で最優秀作品(金豹賞)を含む三冠に輝いたシンガポールのニューウェーブを代表するSiew Hua Yeo監督。
日本との縁もあり、映画分野における人材育成事業として、「ベルリン国際映画祭」と提携してアーツカウンシル東京が実施しているタレンツ・トーキョーの2015年の修了生でもあります。
詳細は下記より
http://cinefil.tokyo/_ct/17197448
『A LAND IMAGINED』海外予告
『MANTA RAY』プッティポン・アルーンペン監督
タイのプッティポン・アルーンペン(Phuttiphong Aroonpheng)監督の『MANTA RAY』は2018年ヴェネチア国際映画祭のオリゾンティ部門の作品賞に輝いた作品。
1976年生まれのプッティポン・アルーンペン監督は、2007年に福岡のアーティスト・イン・レジデンスに参加し、三ヶ月間滞在して、日本でも短編などを製作しています。
『MANTA RAY』海外予告
『A FAMILY TOUR』イン・リャン監督
中国から亡命している中国第六世代の旗手イン・リャン監督の最新作。
自伝的な要素を盛り込んだ家族の物語。
台湾/香港/シンガポール/マレーシアの合作となっている。
イン・リャン監督は、初長編となる『あひるを背負った少年』で2005年東京フィルメックスで審査員特別賞を獲ったのをはじめ、ロサンゼルス国際映画祭グランプリ、香港国際映画祭デジタル部門最優秀作品賞、シンガポール国際映画祭批評家連盟賞などを受賞し、翌年発表された2作目の『アザー・ハーフ』でも東京フィルメックス審査員特別賞、シンガポール国際映画祭審査員賞、全州国際映画祭グランプリ、インドネシア・アジア映画祭最優秀アジア映画賞などを受賞。
2012年にはロカルノ国際映画祭で『When Night Falls』が監督賞を受賞するなど、すでに世界では知られた存在。
今作は、ロカルノ国際映画祭でワールドプレミアされ、ニューヨーク映画祭で北米プレミア上映がされる。
『A FAMILY TOUR』海外予告
『JINPA』ペマ・ツェテン監督
「チベットのフィルムのパイオニア」として知られているペマ・ツェテン監督の『JINPA』はウォン・カーウァイ監督がエグゼグティヴ・プロデューサーとして参加し、その実力を高く評価しています。
詳細は下記より
http://cinefil.tokyo/_ct/17204504
『JINPA』海外予告
『Father to Son』シアオ・ヤーチュアン(Hsiao Ya-chuan)監督
2010年『台北カフェ・ストーリー』で台湾の新世代監督として名を馳せたシアオ・ヤーチュアン監督の最新作。
台北映画祭で監督賞など三冠を受賞。
ホウ・シャオシェン監督がエグゼクティブ・プロデュースとして名を連ねています。
詳細は下記より
http://cinefil.tokyo/_ct/17142774
『Father to Son』海外予告
『An Elephant Sitting Still』胡波(Hu Bo)監督
『An Elephant Sitting Still』は、4時間に及ぶ長編映画。
監督はビー・ガン監督などと同じく第八世代とも呼ばれている中国のインディペンデント映画を代表する胡波(Hu Bo)監督。
今年のベルリン国際映画祭でワールドプレミア上映され、初監督作品賞スペシャルメンションとフォーラム部門での国際批評家連盟賞(FIPRESCI賞)を同時に受賞。一気に世界から注目を浴びたものの、その受賞も知らないままに、胡波(Hu Bo)監督は、2017年10月12日に29歳の若さで自殺しています。
詳細は下記より
http://cinefil.tokyo/_ct/17179068