インディペンデント映画の創り方 #2
~何はなくともお金~
「母さん、オレオレ」
「オレって誰だい?」
「オレだよ、オレオレ」
「ああ、タロウ?」
「そう、タロウだよ」
「どうしたんだい?お前が電話、なんてめずらしいねえ」
「ちよっとさ、金貸してくれない?」
「お金って、いきなり・・・。一体、何に使うんだい?」
「映画、撮るんだよ」
「映画って?」
「オレ、今、東京で映画監督してるんだ」
「お前、仕事は?」
「仕事もしてるよ、仕事しながら映画監督してるの。で、いくらくらい貸してくれる?」
「お金ったってねえ・・・」
「映画できたら、クレジットに名前入れるし、映画が売れたら返すからさあ」
いやいや、オレオレ詐欺じゃないんです。
映画監督が実家に電話...