シネフィル連載 まつかわゆまのカレイドスコープ 5
90年代ハリウッド主流映画における女性映画としての『素晴らしき日』
フェミニズム系の映画学者アネット・カーンが『Women's Cinema』第3章Textual Gratificationで指摘したように、70年代後半以降、支配的映画を製作・配給してきたハリウッド・メジャー映画会社にとって、支配的な映画の構造にある程度同化できると判断された"フェミニスト"映画は、支配的な映画のジャンルのひとつである"女性映画"の中に位置づけられ、一般公開されるようになってきた。『素晴らしき日』はまさにそんな”女性映画”の一本である。今ではジョージ・クルーニーの数少ないロマンチック・コメディの代表作だと...