シネフィル映画短評 第169回『キャロル』
映画『キャロル(原題: Carol)』
『太陽がいっぱい』『殺意の迷宮』などで知られる米国の女性作家パトリシア・ハイスミスが52年に発表したベストセラー小説「ザ・プライス・オブ・ソルト」を基にした恋愛ドラマ。同性ながらも強く惹かれ合う女性たちに待ち受ける運命を追い掛ける。
メガホンを取るのは『エデンより彼方に』『アイム・ノット・ゼア』などのトッド・ヘインズ。
『ブルージャスミン』などのケイト・ブランシェット、『ドラゴン・タトゥーの女』などのルーニー・マーラが共演。
彼女らの熱演はもとより、舞台となる1950年代初頭のニューヨークを再現した美術にも注目。ルーニー・マーラが第68回(2015...