第16回田辺・弁慶映画祭セレクション2023上映作品
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弁セレ史上初の快挙
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8/12(土),14(月),16(水)
3日間連続 満席達成※テアトル新宿 218席
8月に開催された若手映画監督の登竜門とされる田辺・弁慶映画祭セレクションにて 3日間限定で上映され、同セレクション史上初の3 日間満席を記録し、3月2日(土)よりシアター・イ メージフォーラムにて単独公開中の田中さくら監督2作品同時上映《薄暮の旅路》。
奈緒、穂志もえか、楽駆ら各界の著名人から応援コメント第2弾が到着した。
『マイ・ブロークン・マリコ』『春になったら』等 国内映画・ドラマ作品で活躍する俳優・奈緒は「その美しい画にうっとりと、邦画を好きになった日のことを思い出しました。そして、今まで諦めたことも、諦めきれなかったことも全て愛おしいと思わせてくれる作品でした。」と、過去作より親交があった田中監督の作品に感想をつづった。『 明け方の若者たち』『大豆田とわ子と三人の元夫』等に出演する俳優の楽駆は、本作に対し、「うしろには過去が。そして現在。 未来なんてわからないし、あるようでない。過去と今を生きるしかないのだと、全て繋がっていることを再認識しました。無駄なことなんてなかったなと。暗闇があるから光があるのだと。優しさに溢れていました。是非劇場で。」 と コメント 。 そのほか俳優の穂志もえか、映画監督の前田弘二、 俳優の瀬戸かほ、少女写真家の飯田エリカからもコメントが届いている。
ままならない時代を生きる我々に優しく寄り添う田中さくら監督の短編2作品『夢見るペトロ』『い つもうしろに』は3月2日(土)~シアター・イメージフォーラムにて連日21:00~レイトショー上映。 (劇場HP:https://www.imageforum.co.jp/theatre/)
【《薄暮の旅路》コメント一覧】
奈緒(俳優)コメント▼
その美しい画にうっとりと、邦画を好きになった日のことを思い出しました。そして、今まで諦めたことも、諦めきれなかったことも全て愛おしいと思わせてくれる作品でした。
穂志もえか(俳優)コメント▼
この映画が広がっていくことは、優しさが広がっていくことだと思う。ぜひ田中監督の映画に出たい。
楽駆(俳優)コメント▼
うしろには過去が。そして現在。 未来なんてわからないし、あるようでない。
過去と今を生きるしかないのだと、全て繋がっていることを再認識しました。
無駄なことなんてなかったなと。暗闇があるから光があるのだと。優しさに溢れていました。
是非劇場で。
前田弘二(映画監督)コメント▼
生きてると、現実から目を背けたくなる時がある。 過去の記憶に閉じこもったり、幻想を抱いたり。 田中さくら監督の作り出したパラレルワールドは、他人にはなかなか分かってもらえない辛さや、時に逃げ出したくなる気持ちを肯定し、心の旅(物語)を通して観る者にエールを贈る。 次はどんな世界を体感させてくれるのか、味わえるのか、次回作も楽しみです!
瀬戸かほ(俳優)コメント▼
『夢見るペトロ』
ほんのり怖くて心がザワザワしました。 「諦めたくないところと、諦めなきゃいけないところがもうわからなくなっちゃってるの」。いい言葉ですね...わかりたくなりたいのかも...と思いながら観ていました。
『 いつもうしろに』
お世話になっていた方が「一度起きたことは無かったことにならない」と言っていたことを思い出しました。今、かたちがなくても、過去に起きた全てはその人の中にありつづけて、その人を作っていくのですね。さっき思い出した言葉は忘れていたことです。思い出させてくれてありがとうございました。
飯田エリカ(少女写真家)コメント▼
心のなかを旅する世界の心地よい浮遊感と覚えのある痛み、その淡い色を覚えたままでいることは難しい。なかったことにするほうが楽かもしれない。それでもこの揺らぎをフィルムに焼き付けて映画になっていることで小さなあの子が「大丈夫」と慰められる。微睡みの色が美しい。
田中さくら監督 プロフィール
1999年3月生まれ。静岡県三島市出身、長野県塩尻市在住。住宅メーカー勤務。趣味はピアノ、土いじり。同志社大学在学中、自主映画サークルで映画を制作。卒業後は、東京のTV番組制作会社でディレクターを務める。昨年、第16回田辺・弁慶映画祭にて、『夢見るペトロ』が審査員特別賞 俳優賞(主演:紗葉)の二冠を果たす。
SNS X:https:twitter.com/suttenten99Instagram:https:www.instagram.com/suttenten99/
ー2つの喪失の物語ー
『夢見るペトロ』
2022/日本/カラー/16:9/ステレオ/16mmフィルム/32分
あらすじ
あらゆる境界線とその曖昧さ。確かに私はあの人のそばにいたのだ。いくつもの選択と決断の中で、少しずつ前を向こうとする少女の”心の旅”16mmフィルム独特の質感が、物語と溶け合う「チラシ配りのアルバイトをしながら暮らすさゆりのもとに、ある日、飼っていたインコのペトロを失くした兄・りつが訪れ、突然自身の結婚を告げる。さゆりは、兄の結婚という現実から目を背けるように過去へ、幻想へと沈み込む。」
著名人コメント
「全編16mmフィルムによる撮影は、淡い温もりや郷愁と共に、まるでパラレルワールドに生きる
ような、不確かな現在(いま)の息吹を感じさせる。SNS時代のハイブリッドな感性がもたらす新しい“映像詩”の可能性。大友啓史(映画監督)」
「映画が連続した24コマの画像と粒状性を伴う光と影の像であったことを再確認させる。
松崎健夫(映画評論家)」
「心象的な世界なのに、光、空間、人物の実在感に引き込まれた。鈴木卓爾(映画監督・俳優)」
「フィルムの陰影が前田紗葉の輪郭と表情を捉えて離さない、死界映画。仙頭武則(映画プロデューサー)」
《 クレジット》
出演:紗葉 千田丈博 雪乃
脚本・監督 田中さくら
撮影 古屋幸一、撮影助手 蔵並遥 齊藤佳斗 余語優志、録音 木暮篤 宮城智之、美術 濱中春、衣裳 西嶋美有、スチール 松井惣一朗 友長光明、車輌 山口泰佑 髙尾健蔵 井上 直紀、制作 亀山広樹
細貝勁介 久能輝、助監督 庄璃花子、現像 IMAGICA Lab.、音楽 Asu、フォーリー 川嶋輝久、題字 PINKY CHAU、宣伝イラスト 近田しおん、翻訳 鄧カ川 田川葵 Sori Lim、ポスターデザイン 田中さくら、協力プロデューサー 熊谷宏彰 山口宇彦 山口泰佑、協力 同志社大学自主制作映画サークルF.B.I.
2022/日本/カラー/16:9/ステレオ/16mmフィルム/32分
『いつもうしろに』
あらすじ
忘れたかったこと、忘れたくなかったこと。過去や思い出たちとの”出会い直し”を描く、少し不思
議な物語。「大学を卒業して2年。実家を離れ就職することが決まったショウタは、淡々と思い出たちを断捨離していく。空っぽの新居で出会ったのは怪しげな着ぐるみ。その着ぐるみの中にいたのは、別れた恋人と同じ顔をした女性だった̶」
監督コメント
「もっと辛い思いをしている人がいるから」。この言葉に違和感を抱き続けています。日々の暮らしはそつなくこなせても、ふとしたとき、忘れていたちいさな孤独や寂しさに飲み込まれてしまうことがあります。傷というには浅すぎる、打ち明けるほどの寂しさではないと、今の自分も、そして昔の自分までも圧縮して、苦しい思いをしている人がいるのを知っています。そんな人の心に寄り添う、ホットミルクのような映画が作りたい。そう思って作品と向き合いました。
《 クレジット》
出演:大下ヒロト 佐藤京 在原貴生 二村仁弥 金谷真由美
監督 田中さくら、共同脚本 石井夏美
撮影 浅津義社、照明 石川冬生、照明助手 大嶋空大 武田哲喜、録音 堀内萌絵子、スチール 伊藤奨、メイク 橋内弥生 滑川彩香 堀江風花、操演 STRONG遠藤 船山拓哉、音楽 Asu、制作 佐藤和貴 島田有捺、助監督 稲田凌、劇中漫画 松下周平、衣裳協力 小宮山芽以、題字 坂田佳菜女、プロデューサー 山口泰佑 山口宇彦 熊谷宏彰
2023/日本/カラー/4:3/36分