第 1 回 Cinema at Sea-沖縄環太平洋国際フィルムフェスティバルのクロージングセレモニーが 11 月 29 日、沖縄・タイムスホールで行われ、コンペティション部門作品、インダストリー部門ピッチイベントの受賞結果が発表された。

画像: 第1回 Cinema at Sea-沖縄環太平洋国際フィルムフェスティバル受賞者決定!『緑の模倣者』が最高賞!金馬賞受賞の注目作『アバンとアディ』が最多3冠!

審査員長のアミール・ナデリ監督、審査員の女優・伊藤歩、映画プロデューサーの仙頭武則、ウーディネ・ファーイースト映画祭のディレクター、サブリナ・バラチェッティ、ハワイ国際映画祭のエグゼクティブ・ディレクター、ベッキー・ストチェッティが登壇し、受賞のプレゼンターを務めた。

【各部門の受賞結果】

★インダストリー部門Doc Edge賞(Doc Edge Award)

受賞企画:「Magnetic Letters」
受賞者:デミ―・ダンフグラ監督

★インダストリー部門 最優秀企画賞(Best Pitch Award)

受賞企画:沼影市民プール/「Numakage Public Swimming Pool」 
受賞者:太田慎吾監督、竹中香子プロデューサー

★コンペティション部門 観客賞(Audience Award)

画像: 『アバンとアディ』

『アバンとアディ』

受賞作品:『アバンとアディ』
受賞者:ジン・オング監督

★コンペティション部門 主演俳優賞(Best Leading Performance Award)

受賞作品:『アバンとアディ』
受賞者:ウー・ガンレン

★コンペティション部門 審査員賞(Jury award)

※審査会議での白熱のディスカッションの結果、審査員賞は2作品に贈賞。

受賞作品:『アバンとアディ』Abang Adik
受賞者:ジン・オング監督

画像: 『クジラと英雄』

『クジラと英雄』

受賞作品:『クジラと英雄』One with the Whole
受賞者:ジム・ウィケンズ監督

★コンペティション部門 最優秀映画賞 (Best Film Award)

画像: 『緑の模倣者』

『緑の模倣者』

受賞作品:『緑の模倣者』The Mimicry
受賞者:ジョン・ユーリン監督

アミール・ナデリはコンペティション部門作品の総評で、「たくさんの映画、人に出会って親しい関係になれた。喧嘩もしながら心からの言葉を尽くしてこの受賞作品を選んだ」と審査過程を振り返る。観客賞のプレゼンターを務めた審査員の伊藤歩は、「観客の素直な思いを伝えることが楽しみです」とコメントし、受賞者の『アバンとアディ』のジン・オング監督と檀上で喜びを分かち合った。
ジン・オング監督は「すごく嬉しく思う。日本プレミアがこれから始まるので期待しています。作品を通してたくさんの観客と出会えた。涙を流しながら見てくださった皆さんに感謝です」と観客にメッセージを送った。

画像: 左よりプレゼンターを務めた審査員の伊藤歩さん、ジン・オング監督

左よりプレゼンターを務めた審査員の伊藤歩さん、ジン・オング監督

審査員の仙頭武則は映画祭について「志の高い映画祭が開催された事が嬉しく、末長く続く事を願っている。まともな映画祭がここにあると世界中に知らせてください」と語り、主演俳優賞は『アバンとアディ』のウー・ガンレンの受賞を発表。ジン・オング監督はウー・ガンレンについて「受賞は役者にとって励みになる。この感動を共に分かち合いたいと思う」とコメントした。
審査員のベッキー・ストチェッティは「ここ沖縄でたくさんの素晴らしい作品に出会えたことに感謝。意見の分かれた会議となったが心を尽くして話し合い、素晴らしい作品二つを選んだ」と白熱した審査会議の様子を明かし、『アバンとアディ』と『クジラと英雄』の受賞を発表。
ジン・オング監督は「3 回連続登壇とは夢にも思わず。映画に関わったすべてのクルーにサプライズですね。最後に伝えたいのは、cinema at sea に招いていただいてことへの感謝です。情熱をすごく感じた。2 回目以降も応援している」と映画祭への感謝を述べた。
『クジラと英雄』のジム・ウィケンズ監督からは受賞コメントムービーが届き「映画を撮らせていただいたアラスカの先住民の方々に感謝。彼らのおかげで撮影できて世界に届けることができた」と感謝を述べた。

アミール・ナデリは「すべての作品が素晴らしい。その中で 1 番を選びました」と話し、受賞作品『緑の模倣者』について、「シンプルで複雑で深い、イマジネーション掻き立てる、カメラワークの正しい作品」と評価。
『緑の模倣者』のジョン・ユーリン監督は「この作品に注目し、すくい上げてくれた事に感謝。沖縄に来て、この作品で伝えたいことと沖縄は相通じると感じた。1 番伝えたいのは違う民族が共生共存する際、それぞれ違う眼差しを持っているがそれを受け入れることが大切。人と人のみならず物、生物でもそれは言える。沖縄に集まった事が感動。Cinema at Sea は努力の上で開催したと思う。大切なのはお互いを知る事また何か手を携えて前に進む事、この交流の場に感謝。作品に携わるクルー関係者、ワイフ、2 匹の犬にも感謝です」とユーモアを交えて最高賞獲得の喜びを表した。

画像: 『緑の模倣者』のジョン・ユーリン監督

『緑の模倣者』のジョン・ユーリン監督

画像: 受賞者と審査員

受賞者と審査員

映画祭エグゼクティブディレクターの黄インイクは、「スタッフ、100 人のボランティアの皆さんが頑張ってくれ、赤ちゃんの映画祭が生まれた。続けていきたいと思う」と来年の開催に向けた抱負を語った。
アミール・ナデリに呼ばれ急遽登壇したフェスティバルアンバサダーの尚玄は、「胸がいっぱいでとにかく感動。沖縄で映画祭やるという夢が叶った」と涙流した。受賞者、ノミネート作品監督・出演者らが舞台に勢ぞろいし記念撮影を行い、エモーショナルな雰囲気のなかで映画祭は閉幕を迎えた。

画像: ★コンペティション部門 最優秀映画賞 (Best Film Award)

第一回 Cinema at Sea - 沖縄環太平洋国際フィルムフェスティバル 概要

【正式名称】
第一回 Cinema at Sea - 沖縄環太平洋国際フィルムフェスティバル
(Cinema at Sea - Okinawa Pan-Pacific International Film Festival 2023)

【主 催】 Cinema at Sea - 沖縄環太平洋国際フィルムフェスティバル事務局
【開催期間】 11 月 23 日(木・祝)〜11 月 29 日(水) ※7日間
【開催会場】 那覇市ぶんかテンブス館テンブスホール等、那覇市内を中心とした会場
【実施内容】 公式コンペティション作品上映、特集上映、トークイベント他

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