ジャズの伝統を守りつつも、R&B/ヒップホップにも影響を与えた天才ジャズ・トランペッター、ロイ・ハーグローヴ。49歳で急逝した人生最期の夏に密着したドキュメンタリー映画『ロイ・ハーグローヴ 人生最期の音楽の旅』が、11月17日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国順次ロードショー公開となる。

10代でプロ・デビューし、ジャズの伝統を受け継ぐ正統派かつエネルギッシュなプレイで、瞬く間にシーンの寵児となったトランペット奏者。
若くしてソニー・ロリンズ、ハービー・ハンコックなどの巨匠に起用される一方、自身のバンドを率いて活躍。さらに、エリカ・バドゥ、ディアンジェロ、クエストラヴ、モス・デフ(ヤシーン・ベイ)など、同世代のR&B/ヒップホップのアーティストと交流し、“ネオソウル”と呼ばれた新しいブラック・ミュージックの潮流の創出に貢献した。そして、プロジェクト「RHファクター」では、ジャズとR&B/ヒップホップを本格的に繋ぐ先駆者となり、ロバート・グラスパーに連なる現代ジャズ・シーンの礎を築いた。

華やかなキャリアの一方、その生涯は病と隣り合わせで、晩年は腎障害により透析治療を受けながらの活動だった。本映画は、人生最期となった2018年夏のヨーロッパ・ツアーに密着。体調が万全でない中、ステージで命を燃やすようにトランペットを演奏する壮絶な姿が克明に描かれている。また、ロイ自身の口からだけでなく、前述のアーティストをはじめとする彼と親しかった数々の音楽仲間たちの貴重な証言が綴られる。

『ロイ・ハーグローヴ 人生最期の音楽の旅』予告編

画像: 映画『ロイ・ハーグローヴ 人生最期の音楽の旅』予告編:11/17(金)公開 youtu.be

映画『ロイ・ハーグローヴ 人生最期の音楽の旅』予告編:11/17(金)公開

youtu.be

ロイ・ハーグローヴの音楽は、ジャズのみならず、ジャンルを越えて音楽シーンに影響を与えているが、作品を一足早く観たアーティストからの絶賛のコメントが公開された(五十音順・敬称略)

知っていたことも多かったですが、実際にロイの口からさまざまな苦悩や彼を取り巻く人間関係を話している姿が映し出されているのがとても印象的でした。
音楽を愛し音楽の神に愛された男の壮絶な人生が詰まった映画でした。
黒田卓也 (トランペット奏者)

“命のある限り” ー そう本能的に感じる音だ。一瞬で激しくきらめいて消えていく雷のような演奏。形のないもの、手を伸ばしてもつかめない美しいものを追い求め、毎晩ステージで生み出しては去っていく。しかし残ったものもある。それは彼を愛した人々の中に形のないものとして生きている。
坂本美雨 (ミュージシャン)

ロイのトーンは永遠に僕らのハートを揺さぶるんだ。
彼がジャズレジェンドとなる礎の背景と美しい魂の戦いの歴史がここにある。
わたしはこれを何度も観るだろう。
タブゾンビ (SOIL&"PIMP”SESSSIONS)

自分が何をやるべきかを常に行動で表していたロイ。
この映画にはそのロイの熱い思いが表現されていて、数々のロイとの思い出とともに改めて心を揺さぶられました。
Love you Roy!
TOKU (ヴォーカリスト/フリューゲルホーン奏者)

スタイリッシュでカッコいいトランペッターでした。
彼がデビューして間もなくLIVEを観に行って目の前で生音にノックアウトさせられました。
あの美しい旋律の裏の私生活が垣間見える生々しいまでのドキュメンタリーです。
NARGO (東京スカパラダイスオーケストラ)

ニューヨークのセッションでロイと一緒に演奏し、彼の音楽への愛とリスペクトを身をもって体感し、たくさん勉強させていただきました。
ロイのリアルな言葉と音をぜひ劇場で浴びてください。
馬場智章 (サックス奏者)

美しいと思ったものを音楽にしたいと瞳を閉じて彼が言う。
まぶたの裏には
彼だけに見える世界が広がって
音楽を聴くと彼の清らかな宇宙に
少しだけ触れられる気がする。
藤原さくら (シンガー・ソングライター)

最後となるツアーで、病を押してのステージや若手ミュージシャンとの明け方までのジャム・セッションで身体も魂も絞りながらも伝えた彼の音楽への愛が、偉大なトランペッターの死を早めてしまったのかもしれない。
けれど、彼が残した「音楽、愛やその柔軟で革新的なスタイル」は、自分を含めた次世代トランペッターに影響を与え続け生きていくのだろう。
ルイス・バジェ (トランペット奏者)

尚、本作の劇場公開を記念して、映画の劇中に登場する楽曲を中心にセレクトしたサウンドトラック的ベスト・アルバム『ソングス・オン・HARGROVE』が発売中である。

『ロイ・ハーグローヴ 人生最期の音楽の旅』原題:HARGROVE

画像: ©Poplife Productions

©Poplife Productions

監督:監督:エリアン・アンリ

エグゼクティヴ・プロデューサー:エリカ・バドゥ

出演:ロイ・ハーグローヴ、エリカ・バドゥ、ハービー・ハンコック、クエストラヴ、ソニー・ロリンズ、ウィントン・マルサリス、ヤシーン・ベイ、ロバート・グラスパー etc.

第21回(2022年) トライベッカ映画祭 正式出品

配給:EASTWORLD ENTERTAINMENT / culture-ville
日本語字幕:落合寿和 2022年/アメリカ/107分
©Poplife Productions

劇場リスト:https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=royhargrove
(随時更新中)

This article is a sponsored article by
''.