〈清順美学〉の頂点であり、日本映画界が誇る世紀の名作『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』『夢二』が4Kデジタル完全修復版で新たに甦る!「SEIJUN RETURNS in 4K」2023年11月11日(土)、ユーロスペースほか全国順次公開を控え、鈴木清順監督生誕100年を記念した、3作品の限定版特別大判ポスターが完成!!あわせてオダギリジョー、周防正行、安野モヨコら、鈴木清順監督と浪漫三部作を愛する著名人からのコメントが到着しました。

画像: 4Kで鮮やかに甦る〈清順美学〉-『ツィゴイネルワイゼン』原田芳雄、『陽炎座』松田優作、『夢二』沢田研二の限定版特別ポスター完成&オダギリジョー、周防正行、安野モヨコらコメントも到着!

4Kで鮮やかに甦る〈清順美学〉
原田芳雄、松田優作、沢田研二の限定版特別大判ポスターが完成!

没後なお、<清順美学>と呼ばれる独自の映像美で、熱烈な支持を得ている映画監督・鈴木清順。その圧倒的評価は日本だけに留まらず、ウォン・カーウァイ、ジム・ジャームッシュ、クエンティン・タランティーノ、デイミアン・チャゼルなど多くの映画人からリスペクトを得ている。その傑作群の中でも『ツィゴイネルワイゼン』、『陽炎座』、『夢二』の三作品は【浪漫三部作】と呼ばれ、その絢爛たる映画術の成熟が頂点を極めた代表作として知られており、発表から40年以上の歳月が過ぎた今なお色あせない魅力を放ち、日本映画界が誇る最高傑作と言っても過言ではない。

このたび完成した3作品の限定版特別大判ポスターは、駅貼り等で使用される1030mm×1456mmの超ビッグサイズ。『ツィゴイネルワイゼン』は原田芳雄演じる中砂が、大谷直子演じる芸者小稲を誘惑する甘美で幻惑的なシーンを、『陽炎座』は松田優作演じる劇作家松崎と大楠道代演じる美しき人妻品子の妖しくも官能的な場面を、そして『夢二』は、沢田研二演じる画家竹久夢二が紙風船を追いかける、儚く美しい瞬間をクローズアップ。鈴木清順監督に愛された名優たちが、〈清順美学〉を見事に体現した、アート作品のような仕上がりとなっている。
価格は各18,000円(税別)で、完全限定生産となる。限定版特別大判ポスターは「SEIJUN RETURNS in 4K」公式サイトにて、11月11日(土)より販売が予定されている。

(公式サイトリンク先: https://www.littlemore.co.jp/seijun4K)

オダギリジョー、周防正行、安野モヨコ、山内マリコ、森井勇佑、石川三千花
鈴木清順監督と【浪漫三部作】をこよなく愛する著名人よりコメントが到着!

また、鈴木清順監督と【浪漫三部作】を愛する各界の著名人からコメントが到着。清順監督の遺作となった『オペレッタ狸御殿』で主演を務めたオダギリジョーさん、鈴木清順監督のファン歴50年を誇る周防正行監督、「SEIJUN RETURNS in 4K」の予告編をディレクションした『こちらあみ子』の森井勇佑監督、大の着物好きとして知られ、自身の着物ブランドも手掛ける漫画家の安野モヨコさん、同じく着物好きとして知られる小説家の山内マリコさん、そしてイラストレーターの石川三千花さんからは『ツィゴイネルワイゼン』の大楠道代さんを描き下ろしたイラストが届くなど、各界の第一線で活躍するクリエイターたちが、清順監督に寄せる熱い思いを披露した。

【著名人コメント】(順不同、敬称略)

清順さんの現場は摩訶不思議で面白かった。
何を言い出すかわからない。
スタッフも役者も混乱の毎日なのだが、17時には必ず終わる。
何もかもが幻のような日々を繰り返し、僕たちはいつの間にか清順さんの夢と現に溺れていく。
――オダギリジョー(俳優)

およそ半世紀前、名画座で出会った『けんかえれじい』。そこから「鈴木清順」を追いかけた。
もう見るものがなくなったとき、新作『ツィゴイネルワイゼン』が誕生した。
銀色のドームの中の夢。あの時の興奮を今でも覚えている。
久々に見た浪漫三部作、まだ夢は続いていた。
――周防正行(映画監督 /『カツベン!』)

学生のとき『ツィゴイネルワイゼン』が怖かった。もはや存在そのものが怖かった。
同級生に誰よりも本気で怖がっている男がいた。怖かったのはそいつの影響もあった。
そいつは怯えながらよくこう言っていた。あるシーンでやばい声がするよ。ダメだよ、って聞こえるんだよ。
ぜひ確かめてみてください。こわ。
――森井勇佑(映画監督 /『こちらあみ子』 )

『陽炎座』で大楠道代さんが
着物を脱ぐシーンが忘れられず、着物を着るようになった。
鈴木清順監督映画に出てくる着物はどれも「衣装」ではなく物語の一部である。
――安野モヨコ(漫画家)

毒々しくビザールな世界観にひたすら圧倒される三部作。
明治~大正独特の濃厚な気配の中で、大楠道代という極上の妖花が咲き乱れて圧巻だ。
一体誰があの着物のスタイリングをやったのだろうと長年謎だったが、まさか私物だったとは!
――山内マリコ(小説家)

五感を刺激する、美しき日本映画!
瞼をヒクつかせ、喉をゴクンと鳴らし、耳を澄ませて、
私は清順美学にどっぷりと浸かる至福を噛み締めた。
――石川三千花(イラストレーター)

「SEIJUN RETURNS in 4K」予告編

画像: 「SEIJUN RETURNS in 4K」予告編 youtu.be

「SEIJUN RETURNS in 4K」予告編

youtu.be

『ツィゴイネルワイゼン』

原田芳雄を主演に迎え、現実と幻想が交錯した極彩色溢れる
<清順美学>の代表作。
【浪漫三部作】誕生の一篇。

画像: 限定版特別大判ポスター「ツィゴイネルワイゼン」

限定版特別大判ポスター「ツィゴイネルワイゼン」

士官学校教授の青地(藤田敏八)と無頼の友人・中砂(原田芳雄)を中心に、青地の妻周子(大楠道代)、中砂の妻と後妻(大谷直子の二役)をめぐる幻想譚が、妖しくも美しく描かれる本作。内田百閒(うちだひゃっけん)の「サラサーテの盤」ほかいくつかの短篇小説を、生と死、時間と空間、現実と幻想のなかを彷徨う物語として田中陽造が見事に脚色。
1980年、東京タワーの足下に設営されたドーム型移動映画館シネマ・プラセットの初製作・上映作品として、単館上映としては異例の約10万人の動員を記録。第31回ベルリン国際映画祭審査員特別賞をはじめ、第4回日本アカデミー賞最優秀作品賞、1980年度 キネマ旬報ベストテン日本映画第1位など、国内の映画賞を独占した。

出演:原田芳雄、大谷直子、藤田敏八、大楠道代、麿赤兒、樹木希林、真喜志きさ子

監督:鈴木清順 
原作:内田百閒 
脚本:田中陽造 撮影:永塚一栄 照明:大西美津男 美術:木村威夫、多田佳人 
録音:岩田広一 音楽:河内紀 編集:神谷信武 記録:内田絢子 
スチール:荒木経惟 製作:荒戸源次郎

1980年/シネマ・プラセット/144分/スタンダード・サイズ/カラー

『陽炎座』

美しい女たちの愛と憎しみの渦に引き込まれ翻弄されながら、現世ともあの世ともつかない妖しい世界をさまよい歩く主人公に、鈴木清順の大ファンだったという松田優作を迎えた三部作第二弾。

画像: 限定版特別大判ポスター「陽炎座」

限定版特別大判ポスター「陽炎座」

<清順美学>と豪華な俳優陣との邂逅によって、より妖艶に、より耽美な映像世界が繰り広げられている 【浪漫三部作】の第二作。奔放華麗な色彩美と意表をついた映像は「フィルム歌舞伎」とも呼ばれ、驚きとともに大きな喝采を浴びた。美しい女たちの愛と憎しみの渦に翻弄される男を演じた松田優作には、他の出演映画では見ることが出来ない、弱い男ゆえの魅力に満ち溢れている。原作は耽美派的世界の巨匠・泉鏡花の同名小説。『ツィゴイネルワイゼン』に引き続き田中陽造が脚本を担当。

出演:松田優作、大楠道代、中村嘉葎雄、楠田枝里子、原田芳雄、加賀まりこ、大友柳太朗、麿赤兒

監督:鈴木清順 
原作:泉鏡花 
脚本:田中陽造 撮影:永塚一栄 照明:大西美津男 美術:池谷仙克 録音:橋本文雄 
音楽監督:河内紀 編集:鈴木晄 記録:内田絢子 製作:荒戸源次郎

1981年/シネマ・プラセット/139分/スタンダード

『夢二』

大正浪漫を象徴的に生きた男に想を得て、清順美学はいよいよここに炸裂!女たちとの愛憎を漂泊し、詩を画にうたいあげた画家・竹久夢二を沢田研二が見事に体現。

画像: 限定版特別大判ポスター「夢二」

限定版特別大判ポスター「夢二」

芸術家ゆえの苦悩に悶え苦しみながら、かつ紙風船のごとく軽やかに色香をただよわせる男を、『カポネ大いに泣く』につづいて沢田研二が見事に演じる。赤く染まる紅葉の金沢を舞台に、妖艶なスペクタクルが繰り広げられ、【浪漫三部作】の掉尾を華麗に飾る。宝塚歌劇団でトップを極めた毬谷友子が主役級での映画初出演を果たし、『青春の殺人者』『太陽を盗んだ男』の監督ゴジこと長谷川和彦が俳優デビュー、そして坂東玉三郎は初の本格的な「男役」での登場と、清順映画ならではの豪華な顔ぶれがスクリーンを彩り、いよいよ華麗な、目も綾なスペクタクルの花火が打ち上がる!

出演:沢田研二、坂東玉三郎、毬谷友子、宮崎萬純、広田玲央名、大楠道代、原田芳雄、長谷川和彦、麿赤兒

監督:鈴木清順 
脚本:田中陽造 撮影:藤澤順一 照明:上田成幸 美術:池谷仙克 録音:橋本文雄 音楽:河内紀、梅林茂 

編集:鈴木晄 記録:内田絢子 洋装:永沢陽一 
写真:荒木経惟 製作:荒戸源次郎

1991年/荒戸源次郎事務所/128分/ヨーロッパ・ヴィスタ

世界に誇るレストア技術結集!

『ツィゴイネルワイゼン』を撮影技師の志賀葉一氏(『ツィゴイネルワイゼン』撮影助手)と藤澤順一氏(『夢二』撮影技師、『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』撮影助手)、『陽炎座』『夢二』を藤澤順一氏が監修、2022年にヴェネチア国際映画祭クラシック部門にて最優秀賞を受賞した『殺しの烙印』4Kデジタル版のレストレーション作業を担当したIMAGICAエンタテインメントメディアサービスの全面協力のもとに完全復元。元々のフィルムが持っていたポテンシャルを最大限に引き出し、以前は見えなかった衣装の質感や髪の毛一本一本、肌の細かな部分までも拾い上げ「いちばん最初に完成したときの形」を忠実に再現した。

4Kデジタル完全修復版監修:『ツィゴイネルワイゼン』志賀葉一、藤澤順一 『陽炎座』『夢二』藤澤順一
デジタル修復:IMAGICAエンタテインメントメディアサービス 
提供・配給:リトルモア 共同配給:マジックアワー

2023年11月11日(土)、ユーロスペースほか全国順次公開

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