西暦2024年を舞台にしたSF黙示録ブラック・コメディ『少年と犬』が、5月19日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開となります。1975年製作の本作は日本では劇場未公開に終わっていましたが、気づくとこの世が終わるとされる2024年が来年に迫っていたため、緊急日本劇場初公開(来年には観ることができなくなる可能性があるため)!この度、予言書と未来予告が到着しました。

1976年サターン賞最優秀男優賞とヒューゴー賞最優秀映像部門賞受賞。西暦2024年の荒廃した地球を舞台に、少年とテレパシー犬のさまよえる旅が描かれる異色のSF黙示録ブラック・コメディ『少年と犬』が、5月19日(金)より、シネマート新宿ほか全国順次公開される。映画の舞台を来年に控えた今、1975年制作の映画が満を持しての日本劇場初公開だ。

画像1: A BOY AND HIS DOG © 1975, 1982, 1990 III LQJ, Inc. All Rights Reserved.

A BOY AND HIS DOG © 1975, 1982, 1990 III LQJ, Inc. All Rights Reserved.

原作は、2018年6月に84歳で死去したアメリカのSF作家、鬼才ハーラン・エリスンが1969年にネビュラ賞・中長編小説部門を受賞した同名小説。1000を超える小説を執筆し、TVシリーズ「0011ナポレオン・ソロ」(64-68)や「アウター・リミッツ」(63-64)のほか「宇宙大作戦(スタートレック)」などTVの脚本家としても活躍した彼の作品の中でも、斬新な設定が人気を博した一作である。
監督は、バイオレンス映画の巨匠サム・ペキンパー監督作品の常連俳優として知られるL・Q・ジョーンズ。世界観や設定、登場キャラクターなどが、『マッドマックス』シリーズ(79-)に影響を与えたとも言われており、ゲーム「Fallout4」の元ネタのひとつにもなっているなど、現在まで特異な存在感を放ちながらも、日本では劇場未公開となっていた危険な一作だ。

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A BOY AND HIS DOG © 1975, 1982, 1990 III LQJ, Inc. All Rights Reserved.

少年ヴィックを演じるのは、当時25歳のドン・ジョンソン。後に主演を務めたTVドラマ「特捜刑事マイアミ・バイス」(84-89)で渋さと色気を振りまき一躍スターダムに。彼の若く初々しい姿が観られる点にも注目だ。テレパシー犬ブラッドの深みある声を担当しているティム・マッキンタイアは声の出演以外に音楽も担当。エンディングでは歌唱も披露している。

この度、《予言書》と《未来予告》が解禁となった。

"世界崩壊大予言"と題された《予言書》は、地上も地下世界もたいへんな阿鼻叫喚の様を図解。いかにしてこの世が荒廃し、悲惨な状況に至るかを遺伝子変異、超管理社会、農場送りといった重要点を交えて解説している。

世界崩壊大予言

来年に迫った
西暦2024年
性欲に狂う地上人
人口調整とお仕置き会議に忙しい地底人
そして犬が喋る!

画像: 来年に迫った 西暦2024年 性欲に狂う地上人 人口調整とお仕置き会議に忙しい地底人 そして犬が喋る!

★第三次世界大戦は一九五〇年六月から一九八三年三月までの三十三年間、東側と西側の諸国が休戦条約を結ぶまで続いた。第四次世界大戦は五日間続き、東西が最後のミサイルを放って終了。かつて温かい家庭が存在したこの土地は廃墟と化し、文明は消え、泥の海が広がり、この世も終了した。西暦二〇二四年、地上では生き残った人々は手段を選ばず強い者が所有権を主張、遺伝子変異により女性は生まれなくなり、放浪集団〈ローヴァー〉が荒野を暴れまわり、怪物〈スクリーマー〉がうごめいている。テレパシーを介して喋るようになった犬は食欲を爆発させ、一匹狼〈ソロ〉として放浪する少年は性欲を満たすために性交、交尾、強姦の機会を狙って女性を探す。地下には新たな命が生まれなくなった超管理社会が広がり、敬意の欠如、間違った態度、権威への不服従の罪に問われた者に対する臨時のお仕置き会議が開催され、有罪となった者は農場送りとなる。人口管理と、代謝変化を乗り越えるため、数十年に一度しか与えられない名誉として選ばれた男は強制的に35人の女性をはらませられ用済みとなる。

画像3: A BOY AND HIS DOG © 1975, 1982, 1990 III LQJ, Inc. All Rights Reserved.

A BOY AND HIS DOG © 1975, 1982, 1990 III LQJ, Inc. All Rights Reserved.

《未来予告》は、これから起こる出来事と状況を"予言の声"がお知らせする。後半で響き渡る“これは、かなり高い確率であなたが目にする未来。"という言葉の通り、波乱の続く世界を生きる現代人にとって決して他人事ではない。これら≪予言書≫と≪未来予告≫はともに来年、2024年のこの世の様子を知らせるものであり、映画の予告ではない。鬼才ハーラン・エリスンが半世紀以上前に見た未来世界が気づくと来年、すぐそこに迫っていたという恐るべき事態を人類は軽視してはいけない。来年、もしかしたらもうこの世にいないかもしれない我々は、時間が無かったとしても、あらゆる状況を想定して、近未来に備えるべきだろう。
2024年という限りなく近い未来に備え、我々がスクリーンと現実世界と言うなの荒野に見るのは果たして絶望か希望か。

映画『少年と犬』からの未来予告

画像: 映画『少年と犬』からの未来予告 youtu.be

映画『少年と犬』からの未来予告

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【STORY】西暦2024年、第4次世界対戦での核ミサイルの応酬により、地球上は荒廃。遺伝子変異により女性は生まれなくなっていた。生き残った者たちは地上と地下シェルターに二分され、地上は食欲と性欲を満たそうとする輩が奪い合いを繰り返し、荒れ放題。テレパシーで会話することが出来る犬ブラッドはいつも腹を空かし、少年ヴィックは女性を求め、さまよっていた。ある日、地下から来た少女クイラを見つけたヴィックはブラッドの忠告も聞かず、彼女を追って地下世界へ。そこは理想郷(ユートピア)なのか、はたまた……。

監督:L・Q・ジョーンズ
原作:ハーラン・エリスン

出演:ドン・ジョンソン、スザンヌ・ベントン、ジェイソン・ロバーズ

1975年/アメリカ映画/90分/カラー/シネマスコープ/原題:A BOY AND HIS DOG/PG12
キングレコード提供  アンプラグド配給
コピーライト:A BOY AND HIS DOG © 1975, 1982, 1990 III LQJ, Inc. All Rights Reserved.

Twitter:@boydog2024

5月19日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開

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