東京・上野の東京国立科学博物館において特別展「恐竜博2023」が2023年6月18日(日)まで開催されています。
今回のみどころは「“究極”の防御のために胴体に板状・トゲ状の突起や鎧を進化させた装盾類(剣竜類・鎧竜類)。そのような植物食恐竜たちに対抗するなかで、身体を大型化したり歯や爪を進化させたりしたティラノサウルス類やメガラプトル類などの肉食恐竜。本展では、「攻・守」をキーワードに、両者を対比しながら恐竜たちの進化を読み解く。」とのことです。
5章構成になっており、第1章は「装盾類の進化」です。
植物食恐竜の出現によって、恐竜は爆発的に多様性を広げていきました。その中でも特に、胴体に板状・トゲ状の突起や鎧をもつことで守りを強化していった装盾類の進化に迫ります。
第2章は「鎧竜ズールのすべて」。
本展の主役であるズール・クルリヴァスタトルは、頭骨から尾の棍棒までが一緒に発見された貴重な鎧竜です。鎧には皮膚が、尾には棍棒を支える腱などの軟組織までが化石として残っており、その完全度、保存状態の良さから鎧竜の進化を解明する大きな手かがりとなる恐竜です。その美しい姿を日本初公開とのことです。
ズールという名前は、映画ゴーストバスターズに出てくる「門の神 ズール」に顔が似ていることから付けられたそうです。また、クルリヴァスタトルという種小名は「脛の破壊者」の意味です。
拡大して見ると、ゴツゴツした皮膚の様子がよく分かります。
迫力あるゴルゴサウルスとズールの対峙シーンを再現しているコーナーがあります。
こちらは、ズールと同じ時代を生きたケラトプス科の新種かもしれない角竜です。国立科学博物館で研究中の実物化石を特別に公開しています。
第3章は「北半球における獣脚類の進化」です。
恐竜といえばまず名前が上がるティラノサウルス・レックス。白亜紀最末期の北半球では、大型化したティラノサウルス類が生態系の頂点に上りつめました。ティラノサウルスの化石をもとに最新の研究成果などを紹介しながら獣脚類恐竜の大型化など恐竜の「生物学」について解説しています。
「タイソン」はティラノサウルスの中でも発見例が少ない部位の実物化石を使って、組み立てられた全身骨格を世界初公開です。
第4章は「南半球における獣脚類の進化」です。
北半球のティラノサウルス類に対して、南半球ではその座にメガラプトル類がいたらしいことが、新種のメガラプトル類のマイプの発見によって明らかになりました。日本初公開のマイプ・マクロソラックスを中心に南半球における獣脚類の進化を紹介しています。
第5章は「絶滅の最新研究」です。
ティラノサウルスやマイプのような大きな恐竜は、約6600万年前の隕石衝突後の世界を生き残ることはできず、恐竜の一部である鳥類も多くが絶滅しました。隕石衝突前後の生態系の変化から、大量絶滅の理解の現状と近未来の研究を展望しています。
個人的に興味を引いたものがこちら、スキピオニクスの全身骨格(石版)です。なんと内臓などの軟組織まで奇跡的に化石になっているというもの。
恐竜が好きなら子どもも大人も楽しめる展覧会です。
上野公園の春の景色とともに、ぜひご観覧ください。
概要
会場:国立科学博物館(東京・上野公園)
会期:開催中~2023年6月18日(日)
※日時指定予約制
開館時間:午前9時~午後5時(入場は午後4時30分まで)
※ただし土曜日、4月30日~5月7日は午後7時まで延長(入場は午後6時30分まで)
休館日:月曜日 ※3月27日、4月3日、5月1日、6月12日は開館
入場料:一般・大学生2,200円/小・中・高校生600円(公式チケットサイト、アソビュー!、各種プレイガイドにて購入可能)
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
公式サイト:https://dino2023.exhibit.jp
東京会場での展示終了後、7月7日~9月24日に大阪市立自然史博物館にて開催される予定。
シネフィルチケットプレゼント
下記の必要事項、をご記入の上、特別展「恐竜博2023」シネフィルチケットプレゼント係宛てに、メールでご応募ください。
抽選の上2組4名様に、無料観覧券(~5/19までの入場期限付き)をお送り致します。この招待券は、非売品です。
転売業者などに転売されませんようによろしくお願い致します。
☆応募先メールアドレス miramiru.next@gmail.com
★応募締め切りは2023年3月31日 金曜日 24:00
記載内容
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