恒例の季刊「映画芸術」誌による2022年日本映画ベストテン&ワーストテンが発表されました。
詳細につきましては、1月30日(月)発売されました「映画芸術」482号にて掲載されております。
「映画芸術」2022年日本映画ベストテン&ワーストテン
【ベストテン】
1位 『ケイコ 目を澄ませて』
(監督/三宅 唱)
2位 『夜明けまでバス停で』
(監督/高橋伴明)
3位 『天上の花』
(監督/片嶋一貴)
4位 『冬薔薇』
(監督/阪本順治)
5位 『夕方のおともだち』
(監督/廣木隆一)
6位 『こちらあみ子』
(監督/森井勇佑)
7位 『マイスモールランド』
(監督/川和田恵真)
8位 『愛なのに』
(監督/城定秀夫)
9位 『麻希のいる世界』
(監督/塩田明彦)
10位 『よだかの片想い』
(監督/安川有果)
【ワーストテン】
1位 『流浪の月』
(監督/李 相日)
2位 『シン・ウルトラマン』
(監督/樋口真嗣)
3位 『ある男』
(監督/石川 慶)
4位 『ラーゲリより愛を込めて』
(監督/瀬々敬久)
5位 『母性』
(監督/廣木隆一)
6位 『死刑にいたる病』
(監督/白石和彌)
7位 『LOVE LIFE』
(監督/深田晃司)
8位 『ケイコ 目を澄ませて』
(監督/三宅 唱)
9位 『東京2020オリンピックSIDE:B』
(監督/河瀨直美)
9位 『百花』
(監督/川村元氣)
*『東京2020オリンピックSIDE:B』と『百花』は同率9位。
◎ベスト1の『ケイコ 目を澄ませて』は、ベストの点数126、ワースト点は-32、ベスト2の『夜明けまでバス停で』はベストで100点、ワースト点が-7。それぞれの合計が94点、93点となり、わずか1点差で『ケイコ……』が1位の座を譲った。
ワースト1は『流浪の月』。ワーストで86点を集め、ベストではわずか19点。ワースト2の『シン・ウルトラマン』はワーストで60点、ベストでの得点はなかった。特筆すべきはワースト3の『ある男』。ベストで78点を得るも、ワーストで51点。合計27点でベストの19位に甘んじている。『ケイコ……』がワーストの8位に選出されているのも注目。
「映画芸術」とは
「映画芸術」は、1946年に大橋恭彦(俳優・津川雅彦の伯父)を編集・発行人として創刊され、1989年以降、脚本家の荒井晴彦が編集長を引き継ぎ、今日に至っています。多くの映画誌が情報誌化するなか、唯一の映画批評専門誌として、多くの映画人や映画ファンに愛読され続けています。
特に恒例の「日本映画ベスト&ワースト」は、毎年多大な反響を呼んでいる企画です。本ベストテンの特徴は、厳しい選定・評価によるワーストテンと、ワーストの点数をベストの点数から差し引いた合計点がベストの順位を確定するという集計システムにあります。さらに、選出者が映画評論家のみに偏らず、監督や脚本家、プロデューサーなどの映画人から、劇場スタッフ、一般の会社員までと幅広いことから、独自性に富んだラインナップとなっています。