『ビー・ジーズ 栄光の軌跡』の公開を記念しまして、ビー・ジーズが歌う「メロディ・フェア」「若葉のころ」などが全編にフューチャーされた『小さな恋のメロディ』(1971)の特別上映をヒューマントラストシネマ渋谷で実施致しました。
チケット発売後、即完売となった本イベント、公開当時からの熱烈な映画ファン、若い観客で場内が熱気に包まれました。上映終了後には、トレイシー・ハイドさんとマーク・レスターさんが揃って登場、満員の観客からサプライズの響めきが起こる中、舞台挨拶を行いました。
以下、『ビー・ジーズ 栄光の軌跡』公開記念イベントレポートとなります。
■日時:10月25日(火) 14:00回の特別上映終了後
■会場:ヒューマントラストシネマ渋谷 シアター1(渋谷区渋谷1-23-16 ココチビル8F)
■登壇者 :マーク・レスターさん&トレイシー・ハイドさん(『小さな恋のメロディ』主演)
本日、『ビー・ジーズ 栄光の軌跡』の公開を記念して、ビー・ジーズの歌が全編で流れる『小さな恋のメロディ』の特別上映&舞台挨拶が行われた。11歳の少年少女の初々しい初恋を描く青春ラブストーリーでヒロインを務めたトレイシー・ハイドさんのみの登壇を予定していたが、サプライズゲストとしてマーク・レスターさんもトレイシーさんへの花束を持って登場。会場はサプライズの響めきに包まれた。
Q1:51年ぶりに『小さな恋のメロディ』を日本で上映するイベントにあわせて来日され、こうやって日本のファンと出会えた感想は?
・トレイシー:私の顔に浮かんでいる笑顔を見ればわかっていただけると思います。50年経って皆さんと顔を合わせてお話ができる機会に恵まれて大変幸せです。
・マーク:こんなに歓迎していただいて温かく向けていただいて本当に感激しています。ありがとうございます。
Q2:『小さな恋のメロディ』といえば、すぐに映画でかかる音楽が頭に浮かびます。お二人が特にお好きな楽曲は?
・トレイシー:「若葉のころ」です。私の父がすごく好きで、家族みんなで自分達の曲みたいに大切にしていて思い入れがあります。
・マーク:「メロディ・フェア」です。歌詞も旋律も美しい曲ですが、自分にとっては何よりもトレイシー・ハイドさんが演じたメロディという役のイメージとして心に刻まれています。特に『小さな恋のメロディ』の劇中で、メロディが金魚と遊んでいるシーンは、「メロディ・フェア」と重なっています。
Q3日本ではこのタイミングでビー・ジーズの伝記映画も11月25日より公開となります。お二人が「ビー・ジーズ 栄光の軌跡」を観てのご感想は?
・トレイシー:悲しい物語だという印象が強かったんです。でもビー・ジーズについての情報もたくさん入っていて、これまで知らないことも知ることができました。映画の最初の方でバリー・ギブが出てきて、「この作品は僕の思い出で、モーリスやロビンが生きていたら違う思い出を語ったと思う」というシーンがあるんですが、映画の中で、バリーが一人、音楽フェスに出演する場面を見て、結局彼はこうやって一人になってしまったんだなぁとしみじみ思いました。
・マーク:大変素晴らしいドキュメンタリーです。トレイシーさんと同じくこれまで自分がビー・ジーズについて知らなかったことを学ことができて、でも最後は少し悲しい。3人の兄弟の性格とか、彼らの人格が絡み合って、ビー・ジーズというグループが出来上がったんだと感じました。
Q4『小さな恋のメロディ』の頃は、まだお二人とも幼くて、好きなミュージシャンとしては認識されてなかったと思うのですが。
・トレイシー:『小さな恋のメロディ』のサントラを決める時に音楽を聞かせられて、この曲どう思う?と言われたのですが、私が言ったことが音楽の決定に影響したとは思いません。ビー・ジーズが実際に『小さな恋のメロディ』の撮影中に会いに来てくれたこともあったんですけども、当時まだ11歳だったので彼がどのくらい偉大な存在だったのかも知らなくて、何年か経って初めてすごい人たちに音楽をつけてもらって、映画になったんだということがわかりました。
『サタデー・ナイト・フィーバー』の曲も、当時イギリスのディスコでかかるとフロアがいっぱいになるくらいの人気でした。
・マーク:元々、ビー・ジーズの大ファンです。初めて買ったレコードは彼らの「マサチューセッツ」でした。彼らのキャリアもずっと追いかけていましたので、ビー・ジーズの音楽とこうやって関われたことを光栄に思っています。
トレイシー・ハイドさんとマーク・レスターさんは、熱烈なファンからからの満場の拍手に見送られて会場を後にした。
『小さな恋のメロディ』
11歳の少年少女の初恋の行方を描き、日本では「ビー・ジーズ」によるテーマ曲「メロディ・フェア」と併せて大ヒットを記録した青春ラブストーリー。
ビー・ジーズが歌う「メロディ・フェア」「若葉のころ」などが全編に流れる『小さな恋のメロディ』は、1971年に製作されたイギリス映画。同年、日本公開されると当時の配収で2億円を記録し洋画作品の5位となる大ヒット。公開に合わせてシングルカットされたビー・ジーズの「メロディ・フェア」は50万枚近いセールスを記録し、オリコンランキングで3位に輝いている。
ある日の放課後、公立学校に通うダニエル(マーク・レスター)は、バレエの練習をするメロディ(トレイシー・ハイド)を見て心を奪われる。仲良しになったふたりは、悩みを打ち明けたり、授業をさぼって海に行ったり、互いに惹かれ合っていく。大人たちに反発しながら、内気だったダニエルがメロディと出会って成長していく。ふたりだけの約束に向かってトロッコを漕ぎ出すラストは映画史に残る名シーンとなっている。初々しい初恋を描く青春ラブストーリーの傑作が、日本公開50周年(*昨年)を記念し、特別上映される。
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『ビー・ジーズ 栄光の軌跡』
時代を生き抜く音楽がある。人生と共に歩んだ音楽がある。
“人生のサウンドトラック”ともいえる名曲の数々に感涙必至!
時代を疾走した楽曲と3兄弟の人生を描く感動の音楽ドキュメンタリー!
ビー・ジーズは英国出身のバリーと双子の弟ロビンとモーリスのギブ3兄弟によるグループ。少年時代から音楽活動を開始し、半世紀を超えるキャリアを誇る。全世界でのレコードセールスは2億枚以上、そのうち全英・米No.1ヒットが20曲、トップ10ヒットが70曲を数える。タイトで透明感のあるスリー・パート・ ハーモニーもトレードマークだ。日本でも映画『小さな恋のメロディ』(1971)や『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977)のサウンドトラックでその存在を知ったファンも多い。しかしビー・ジーズの歩みは、実際には逆風と戦い続ける日々でもあった。創作をめぐって想像を超えるプレッシャーにさらされるだけではなく、世界的な名声を得た反動として壮絶なバッシングを受けることも。それでも彼らは代表曲「ステイン・アライヴ」に歌われるように兄弟と共に時代と立ち向かい、多くの人々の心に残る楽曲を作る。これは時代とジャンルを超越して“人生のサウンドトラック”ともいえる名曲の数々を生み出し続けたビー・ジーズの3兄弟を描いた感動の音楽ドキュメンタリーだ。
監督は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』などのプロデューサーでもあるフランク・マーシャル。また、「ビー・ジーズはビートルズやボブ・ディランに比肩する存在だ」とオアシスのノエル・ギャラガーが語るように、現役の人気アーティストの中にも熱いファンは多い。本作にもギャラガーをはじめ、ビー・ジーズをこよなく敬愛するエリック・クラプトン、ニック・ジョナス(ジョナス・ブラザーズ)、クリス・マーティン(コールドプレイ)、ジャスティン・ティンバーレイク、マーク・ロンソンなどの錚々たるアーティストが参加。「ビー・ジーズを語りたい」という有名アーティストの数の多さに製作陣が対応に困ったという逸話すらある。
監督:フランク・マーシャル
出演:バリー・ギブ、ロビン・ギブ、モーリス・ギブ、アンディ・ギブ、エリック・クラプトン、ノエル・ギャラガー(オアシス)、ニック・ジョナス(ジョナス・ブラザーズ)、マーク・ロンソン、クリス・マーティン(コールドプレイ)、ジャスティン・ティンバーレイクほか
2020年/アメリカ/英語/カラー/111分/原題:The Bee Gees: How Can You Mend a Broken Heart/日本語字幕:大渕誉哉/字幕監修:吉田美奈子
配給:STAR CHANNEL MOVIES
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