2022年11月6日(日)まで、六本木の森美術館にて「地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング」が開催中です。

2020年以降の新型コロナウィルスによるパンデミックで私達の生活も社会も大きく変化しました。この様な状況の下、現代アートやその他の芸術表現はあり方を問われ、可能性を問われていたと思われます。本展はコロナ禍を経て、パンデミック以降の新しい時代をいかに生きるのか、心身ともに健康である「ウェルビーイング」とは何かを、現代アートに込められた多様な視点を通して考えるものとなっています。

本展のタイトル「地球がまわる音を聴く」は、オノ・ヨーコのインストラクション・アート(*1)から引用しているとのことです。
意識を壮大な宇宙へと誘い、私たちがその営みの一部に過ぎないことを想像させ、新たな思索へと導いてくれるものです。パンデミック以降の世界において、人間の生を本質的に問い直そうとするとき、こうした想像力こそが私たちに未来の可能性を示してくれるのではないでしょうか、と公式サイトにあります。
*1 コンセプチュアル・アートの形式のひとつで、作家からのインストラクション(指示)そのもの、あるいはその記述自体を作品としたもの。

今回は、森美術館というリアルな空間体験を重視した、インスタレーション、彫刻、映像、写真、絵画など、国内外の16名のアーティストの作品が紹介されています。

参加アーティストは、エレン・アルトフェスト、青野文昭、モンティエン・ブンマー、ロベール・クートラス、堀尾昭子、堀尾貞治、飯山由貴、金崎将司、金沢寿美、小泉明郎、ヴォルフガング・ライプ、ゾーイ・レナード、内藤正敏、オノ・ヨーコ、蔡佳葳(ツァイ・チャウエイ)、ギド・ファン・デア・ウェルヴェです。

展示は作家ごとに分けられていて、多彩なメディアによる約140点の作品体験はなかなか濃密な時間でした。

画像: 展示風景より:ヴォルフガング・ライプ《ヘーゼルナッツの花粉》(2015-2018) photo©️saitomoichi

展示風景より:ヴォルフガング・ライプ《ヘーゼルナッツの花粉》(2015-2018)
photo©️saitomoichi

画像: 展示風景より:ギド・ファン・デア・ウェルヴェ《第9番 世界と一緒に回らなかった日》「Courtesy: Monitor Gallery; Grimm, Amsterdam; Luhring Augustine,New York」(2007年) photo©️saitomoichi

展示風景より:ギド・ファン・デア・ウェルヴェ《第9番 世界と一緒に回らなかった日》「Courtesy: Monitor Gallery; Grimm, Amsterdam; Luhring Augustine,New York」(2007年)
photo©️saitomoichi

画像: 展示風景より:内藤正敏《戦慄》(2004年) photo©️saitomoichi

展示風景より:内藤正敏《戦慄》(2004年)
photo©️saitomoichi

画像: 展示風景より:青野文昭《八木山橋》(部分)・《僕の町にあったシンデンー八木山越路山神社の復元から2000~2019》(ともに2019年) photo©️saitomoichi

展示風景より:青野文昭《八木山橋》(部分)・《僕の町にあったシンデンー八木山越路山神社の復元から2000~2019》(ともに2019年)
photo©️saitomoichi

画像: 展示風景より:金崎将司の作品群 photo©️saitomoichi

展示風景より:金崎将司の作品群
photo©️saitomoichi

画像: 展示風景より:堀尾貞治「色塗り」シリーズ (1985-2018年) 所蔵:一般財団法人堀尾貞治記念会 photo©️saitomoichi

展示風景より:堀尾貞治「色塗り」シリーズ (1985-2018年) 所蔵:一般財団法人堀尾貞治記念会
photo©️saitomoichi

画像: 展示風景より:金沢寿美《新聞紙のドローイング》(2022年) photo©️saitomoichi

展示風景より:金沢寿美《新聞紙のドローイング》(2022年)
photo©️saitomoichi

画像: 展示風景より:モンティエン・ブンマー《自然の呼吸:アロカヤサラ》(1995年) photo©️saitomoichi

展示風景より:モンティエン・ブンマー《自然の呼吸:アロカヤサラ》(1995年)
photo©️saitomoichi

画像: 展示風景より:ツァイ・チャウエイ(蔡佳蔵) 下:《子宮とダイヤモンド》、上:「5人の空のダンサー」シリーズ(ともに2021年) photo©️saitomoichi

展示風景より:ツァイ・チャウエイ(蔡佳蔵) 下:《子宮とダイヤモンド》、上:「5人の空のダンサー」シリーズ(ともに2021年)
photo©️saitomoichi

作品に使われている様々な素材や表現メディアの多様さが観客の五感を刺激するのは間違いなく、そして観る者の想像力を活性化し、自分自身にとってのウェルビーイング、「よく生きる」ことについて考えるきっかけになっています。

コロナ禍により移動を制限される生活の中で、リアルではなくヴァーチャルな体験が一気に増えました。本展では、美術館というリアルな空間の中で改めて美術館の意義も問いながら鑑賞する時間を過ごすことになるでしょう。

二度三度、訪れたい展示です。

概要

会期:開催中〜2022年11月6日(日)
会場:森美術館
住所 :東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53F
時間:10:00〜22:00 (最終入場時間 21:30)
   火曜日は10:00~17:00(最終入場時間 16:30)
休館日:会期中無休 
観覧料:[平日]
    一般 1,800円(1,600円)
    学生(高校・大学生)1,200円(1,100円)
    子供(4歳~中学生)600円(500円)
    シニア(65歳以上)1,500円(1,300円)
    [土・日・休日]
    一般 2,000円(1,800円)
    学生(高校・大学生)1,300円(1,200円)
    子供(4歳~中学生)700円(600円)
    シニア(65歳以上)1,700円(1,500円)
※専用オンラインサイトでチケットを購入すると( )の料金が適用されます
※本展は、事前予約制(日時指定券)を導入しています。専用オンラインサイトから「日時指定券」を購入してください。日時指定券の販売開始日は森美術館ウェブサイトをご確認ください
※当日、日時指定枠に空きがある場合は、事前予約なしで入館できます
TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)
公式URL:https://www.mori.art.museum

シネフィルチケットプレゼント

9下記の必要事項、をご記入の上、「地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング」シネフィルチケットプレゼント係宛てに、メールでご応募ください。
抽選の上5組10名様に、招待券をお送り致します。この招待券は、非売品です。
転売業者などに転売されませんようによろしくお願い致します。
☆応募先メールアドレス miramiru.next@gmail.com
★応募締め切りは2022年9月25日 日曜日 24:00
記載内容
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1、氏名 
2、年齢
3、当選プレゼント送り先住所(応募者の郵便番号、電話番号、建物名、部屋番号も明記)
4、ご連絡先メールアドレス
5、記事を読んでみたい映画監督、俳優名、アーティスト名
6、読んでみたい執筆者
7、連載で、面白いと思われるもの、通読されているものの、筆者名か連載タイトルを、
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